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スローライフVo.2/夏の風物詩
毎年、富士五湖周辺では夏休みになるとお祭りが催される。
8月1日に催される山中湖の「報湖祭」に始まり、西湖の「竜宮祭」、本栖湖の
「神湖祭」、精進湖の「涼湖祭」、そしてラストを飾るのが河口湖の「湖上祭」である。
このように5つのそれぞれの湖において、日替わりで祭りが開催されるのだが、祭りのメインイヴェントはなんと言っても花火。
昼間はいつものようにキャンプ客や釣り客で賑わっている湖畔に、どこからか焚き火の香りが漂い、ぽつりぽつりとランタンが灯る。それぞれのキャンプサイトで
夕食の準備が始まり、西の空に夕陽がすっかりと沈む頃、花火が夏の夜空を美しく
彩り始める。
もちろん湖上で打ち上げられるので、夜空に浮かぶ花火が、そのまま湖に映し出され、2倍得したような気分になるのだ。
その中でもボクたち家族のお気に入りは西湖の花火で、湖畔で焚き火をしながら酒を飲み、ゆったりとした気分で花火の艶やかな美しさに酔いしれる。
煩わしい雑踏や物売りとは無縁の、静かな時間がそこに流れているのだ。
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