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スローライフVo.33/想い出の河
我々の家族には想い出の河がある。
静岡県を南北に流れる天竜川の支流である「気田川」
本州の「四万十」と称されるほどの清流であるが、残念ながら、ボクはまだ四万十川の清流をこの目で見てはいない。が、その双方の川を知る人に言わせると、四万十川より遥かに、気田川のほうが美しいと言う。
川の美しさは、その水質の良さやそこに棲息する動植物の数だけではなく、木々や山野などの自然、その川を取り囲む環境や様々な要素が関連すると思われるので、簡単には比較できないと思うが、気田川で遊んでいると、その優しさに癒され、「自然のジェットコースター」で、心の底から童心に戻れるような気がする。
この川原で眠り、この川原で語り、この川を幾度となく下った。
時には雨に降られ、風に吹かれ、チンして怖い思いや冷たい思いもしたが、帰るときにはいつもこの川は微笑んでくれた。
そしていつ訪れても、変わることのない懐かしい情景がそこに拡がっているのである。
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