何度も言うが、「しまなみ海道」は尾道から今治まで約70㌔の道が続き、本州と四国の間には6つの島々が瀬戸内に浮かんでいる。そしてもちろん島々は橋で結ばれているのだが、それぞれの橋に特徴がある。昨日、走った向島と因島を結ぶ「因島大橋」は2階建て構造になっており、上部をクルマ、下部を自転車、人、原付バイクが走るようにできている。そして個人的にはもっとも美しいと思っている「多々羅大橋」は、クルマが中央を走り、その両脇を自転車と原付バイクが走る。いずれにしても原付バイクと自転車が走る通路が別になっているところが嬉しい。
「多々羅大橋」は尾道市の生口島と今治市の大三島を繋いでおり、中間点には県境のサインもある。ある意味に於いて、そのデザインの美しさを含めて「しまなみ海道」を代表する橋とも言えるのだ。それに生口島から「多々羅大橋」を渡り切ると、そこには「道の駅 多々羅しまなみ公園」があり、その公園内には「サイクリストの碑」が建てられている。この記念碑は2014年10月25日に、瀬戸内しまなみ海道と台湾の日月潭(リーユエタン)のサイクリングコースとの姉妹自転車道協定を締結したことと、同年10月26日、国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ」が開催されたことを記念して建造されたモノで、ここはまさに「サイクリストの聖地」と呼ぶのに相応しい場所なのである。
今回、諸々の事情によって、尾道、今治間70㌔自転車走破は叶わなかったが、二日間で70㌔以上は自転車を漕いだし、この「サイクリストの聖地」にも訪れることが出来たので、善しとしようじゃないか。夢はまた次にとっておこう。己が若々しい肉体さえ保っていれば、ここはいつでも暖かく迎えてくれるのである。
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