モンスターカレンダー

« 2015年7月 »
12345678910111213141516171819202122232425262728293031

日本再発見2015 その2

| コメント(0)

R0040949.jpg

 日常と旅での暮らしを、どこまで区別するのか? それはボクにとって未だに解決できないテーマである。旅に出た時くらいは普段と違ったルーティンを、とも思うが、その反面、旅のリズムを掴む為にも、日常と変わらない行動パターンを、とも思う。

 日常では必ず朝、走ることにしている。距離にして10㌔、時間にして1時間。旅に出てもそれは変わらない。早朝から知らない町を走るのは、新たなコースを発見する喜びもあれば、道に迷わないかと些かの不安も感じる。だが日頃と違った風景に出逢った瞬間、やっぱり走って良かったと強く思う。

 愛知県の蒲郡に本社を置く「新富士バーナー」を出た後、我々は次の目的地である津の町に向かった。

 このブログでも紹介したので、覚えている方もいると思うが、2012年にワラーチという自家製ランニング・サンダルを履いて、自宅の河口湖から神戸まで約450㌔を走破した。途中、いろいろな町で野宿をしたのだが、今回、再訪する津もそのひとつだ。で、その時に、とても美味しい中華料理屋を見付けたのだ。

 基本的に野宿している間はずっと自炊をしていたのだが、大きな町ではやたらと勝手に火を使うことも出来ないので、時には外食で済ませた。で、その時に津で美味しい中華と出会ったという訳である。

 だからいつか津の近所を通り掛かる機会があれば、またもう一度、そのお店に行ってみたかったのである。

 約2年半ぶりに訪れた店は、当時の味わいも変わらずに(しかも安い)、再び、我々の胃袋を充たしてくれた。そしてその翌朝、宿泊先近くの阿漕浦海浜公園を愛犬のスパーキーと走っていたら、美しい虹がヨットハーバーに掛かったのだ。

R0040959.jpg

 「朝虹は雨の前兆」と言われるし、実際にその朝は霧雨が降っていたが、我々の旅のスタートを祝福してくれているような気になり、とても爽やかな朝を迎えることが出来た。

 旅に出た時くらいは日常とは違う行動をしてもいい。が、早朝のランだけは、国の内外を問わず、己のルーティンには欠かせないのである。

R0040934.jpg
中華料理屋で「レオン」という屋号には違和感を感じるが、味と価格は間違いない。
津に行くことがあれば寄るべし。

コメントする

MT42BlogBetaInner

    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

月別 アーカイブ