昨日から一気に気温が下がり、昨日の朝は氷点下3度。今朝は氷点下2度だった。これだけ気温が下がると、朝起きるのも嫌になるし、ましてや走ろうという気になれない。
以前は11月末に開催される「河口湖マラソン」に出場することが、毎年の恒例行事となっていたし、一年のトレーニングの成果を、この日に照準を合わせて調整して来た。が、数年前から「河口湖マラソン」は「富士山マラソン」と名を変え、「走る者」の目線から「観光を誘致する者」の目線へと変化し、名前と共にコースも大きく変化した。新たな「富士山マラソン」にはまったく興味はなく、我々の11月末の目標は失われた。 こうなるとこの時期、まだ暗い、そして厳寒の中を走るモチベーションを維持することが難しいのだが、唯一、この景観だけは、我々を厳しくも美しく迎えてくれる。
ベッドから凍りついた窓に顔を寄せ、夜明けの山々のシルエットが晴天を予想させる朝には、この景色に出会うために、温かいベッドを抜け出す。
もちろん365日、愛犬のスパーキーも待っている。ヤツにはマラソンの記録も、朝の美しい風景も無関係で、山で鹿や猪と出会えることだけが至福の喜びだ。
人、動物、それぞれ目的は違うが、美しい自然の中を走り回ることのできる幸せは隔たりはない。それを享受しなければ、この地に暮らす意味がなくなるのだ。
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