セドナに到着した翌日はエアポート・ループを走ることにした。
セドナには無数のトレイルがあり、その総延長距離は200マイル(320キロ)にも及ぶ。人気のトレイルは予約制になっており、ビジターセンターに行けば、翌日のトレイルの予約状況が解かる。で、空いていれば3ドルほど払えば、そのトレイルの取り付きにある駐車場が利用でき、そこにクルマを停めて、一日、ハイキングやトレイルランが愉しめる。
我々の宿はエアポート・ループの途上にあるので、部屋の庭からそのままトレイルに入る。この約6キロほどのループを一周すると、セドナを取り囲むレッドロックを360度のパノラマで堪能できるのだ。が、6キロという距離はいくら山道でも短すぎるので、ついでにテーブルトップ・トレイルも走ることにした。
午前中にセドナの美しいトレイルを満喫し、午後からセドナの街を散策する。さすがリゾート地だけあって、お洒落なレストランやギフト・ショップが軒を連ねるが、我々のお気に入りは「ニューフロンティア・マーケット」
ここはオーガニック系の食材やデリを扱うマーケットで、チェーン展開している「ホールフード・マーケット」をこじんまりとさせた感じである。この「ニューフロンティア・マーケット」のデリでお惣菜を購入する。今夕は部屋の庭でデリを食べながら夕暮れを過ごすつもりだ。
普段、ボクはあまりビールを呑まない。だがアメリカに来るといろいろな種類のペールエールを呑むことを愉しみにしている。ドイツ人の中には「エールはビールじゃない」と言う人もいるそうだが、ボクはあのとろっとした呑み心地が好きだ。 「ニューフロンティア・マーケット」ではアルコール類を扱っていないので、近所の「セイフウエイ」で「グランドキャニオン」というブランドを発見して、その「サンセット・アンバー」(なんと素敵なネーミングなんだ)というエールの6本セットを購入。ワインも2本、購入したが、会員になると割引があるというので会員になった。(が、その後、まったくメンバーズカードを使わずに帰国した。まあ無料だからいいが)
セドナの街にはどういう訳か「スリフトショップ」(中古品販売)の店が多く、アウトドア専門の「スリフトショップ」を発見。そこでアークテリクスのファニーパックを13ドルで手に入れた。
幸運なことに今日も抜けるような晴天に恵まれた。夕暮れ時にはレッドロックも街も黄金色に染まり、時間が経つにつれて青い空が紫色に変化する。
宿に戻って庭でエールを啜っていたら、どこからかギターの音色が流れてきた。
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