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2014年1月27日アーカイブ

Just in case.

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救命救急.jpg

 先々週、地元の消防署に於いて、「普通救命講習会」という講習を受け、このような修了書を交付していただいた。

 講習会では主に「胸骨圧迫」(昔は「心臓マッサージ」と呼ばれていた)の方法、人工呼吸、AEDの使用方法などの指導を受け、緊急の場合にいかに対処するか、ということを教わった。

 例えば目の前で誰かが倒れているとする。で、119番通報をして、救急隊員が現場に駆けつけるまでに、全国平均で8分を要すると言われている。地元の富士吉田消防署の場合、富士山の五合目もその範疇に入っているので、全国平均より1分長くなるらしい。いずれにしても救急隊員が現場に駆けつけるまでのその間、救命方法を知っていると、その後の回復に大きく影響する。

 例えば人は心肺停止後、約90秒で意識不明となり、その状態が3分以上続くと、脳は壊滅的なダメージを受け、例え助かったとしても、大きな後遺症を抱えることになる。だが「胸骨圧迫」や「AED」の使用により、一時的にでも心臓から脳に血液が流れば、その確率は約半分までに減ると言うのだ。

 我々に講習をしてくれた消防隊員によると、彼らが目的とするのは「歩いて病院から帰宅する」ことで、その為には、このような講習会を受ける人の増加が、そのまま彼らの目的に合致するのだ。

 つまり119番通報から救急隊員が到着するまでの数分間に、どのような救命措置をするか? ということが、もっとも重要な要素となるのでる。

 十数年前からカヌーなどのアウトドア・アクティビティの指導をしてきたが、実はこのような講習を正式に受けたことがなかった。で、今回、遅まきながらの受講となったわけだ。

 しかし実際に受講してみて、特に我々のような立場じゃなくとも、誰もがこのような救命に関する知識は持つべきだと感じた。

 もちろん重篤な状態に陥った患者を救うのは医師の仕事だ。が、その後の回復に大きく貢献するのは、このような講習会を受けた、我々、一般の人々の存在が大きいと強く感じたからである。 





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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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