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日曜日の朝、ちょっと早起きして近所のグランドに集合する。で、気の合った仲間たちと草野球に昂じ、気持ちのいい汗を流す。野球の後はビールを呑みながら、その日のプレーについて語り合い、チームメートのエラーを笑ったり、ファインプレーを褒め称える。
我々が若い頃にはそんなのどかな日曜日の風景があった。もちろん今でもどこかで毎週のように、こういうシーンが存在するのだろうけれど、今では人々の趣味が多様化して、野球を楽しむ人々は少なくなったのではないか。
いずれにしてもアマチュアがスポーツを楽しむ時には、そんな微笑ましいシーンが似合う。
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先週の日曜日、相模湖で開催された「ウォーリアダッシュ」というイベントに参加した。個人でもチームでも参加可能で、多くの参加者が仮装している。約5キロの道のりを走り(歩いても構わない)ながら、次々と障害物を消化していく。シリアスにタイムを競う者もいれば、仮装と障害物を徹底的に楽しむ為にカメラ片手にはしゃいでいるチームもいる。
レースが終われば、それぞれテーブルに着いてビールやソフトドリンク、それにスナックなどを貪る。ミニコンサートやジャグリングなどが各所で披露され、思い思いにそれらを楽しんでいる。
今現在、アメリカではこのテのレースが15以上もあり、それぞれが全国各地で定期的に開催しているらしい。日本では今年が初開催であるが、おそらく今後、拡がっていくと思われる。
レースの運営方法等、まだまだ改善の余地はあると思われるが、このようなイベントが拡がっていくことはいいことだと思う。
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自分の限界にチャレンジする姿はもちろん美しい。だが限界に挑むあまりに、それを楽しむ気持ちを忘れてしまえば、自分がそのスポーツを何故始めたのか? それが分からなくなってしまう。そのために怪我や故障をするようでは尚更である。
「ウォーリアダッシュ」は、そういうことの原点に立ち還らせてくれるイベントでもあると思う。気の合った仲間たちと一緒に汗をかく爽快感を、今一度、噛み締めさせてくれるイベントなのである。
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