今から16年ほど前、ケーブル系テレビでアウトドア番組を持っていた。
その名も「アウトドアの達人」
番組の中でいろいろなアウトドアの達人を紹介をしつつも、自分自身のアウトドア・ライフも紹介するという番組である。
番組のプロデューサーはヨット乗りで、元々は「舵社」というヨット関連の書籍などの出版を手掛ける会社に居た方だ。
このプロデューサー氏は熱いハートを持つ男で、一緒に仕事をしていて、互いに自分の意見を正面からぶつけ合える相手だった。
その彼から十数年ぶりに仕事の紹介を頂き、先日、我々が手掛けるキャンプ場で取材を受けた。
「舵社」から出版されているカヌー関連の雑誌の取材で、担当者はプロデューサー氏の後輩ということで、取材に同行した彼にも十数年ぶりで再会した。
久しぶりに会う彼は運動によってからだをシェイプし、髪を短く刈り込んで精悍な雰囲気に溢れていた。
我々のような年齢になると、久しぶりに会うと、互いの加齢にひどく驚くことが多いが、今回の再会は、その間のブランクを感じさせない再会である。
家族のこと、近況、健康、仕事に付いて、撮影の合間に語り合う。時々「まったく変わってないなあ」という呆れた表情を浮かべてニヤリと笑う。
ひとつの出逢いが新たな出逢いを生みだし、ひとつの想い出が深い眠りから温もりのある想い出を掘り起こす。
そんな思いに包まれる取材だった。
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