モンスターカレンダー

« 2012年4月 »
123456789101112131415161718192021222324252627282930

ワラーチで走ることの意味

| コメント(2)
run.jpg

 一昨日、「チャレンジ富士五湖」に出場して72キロを走った。

 「チャレンジ富士五湖」に出場するのはこれで2回目で、今回は前回のリベンジである。

 なんの「リベンジ」か?

 前回もきちんと完走した。が、60キロを過ぎて足が攣ってしまい、残りの約12キロを歩いてしまった。体力も残っていたし、走る気力も萎えてはいなかったが、走りだそうとするとたちまち足が攣って倒れそうになる。で、ダマシダマシ歩いて完走したのだった。

 考えられる敗因はいくつかあった。

 まず第一に、前半のスピードが早すぎた。

 72キロの部は本栖湖が折り返し地点となっており、そこが約42キロ。そう、つまりそこまででフルマラソンを走ることになる。で、前回の折り返しまでの記録が4時間15分。このタイムは早すぎる。後半、保つわけがない。

 次に栄養補給。

 初めてフルマラソン以上の距離を走るのに、きちんとした栄養補給が出来ていなかった。特に塩分が足りていなかったと思う。

 前回の記録は9時間30分ほどだったが、今回は前回と同タイムでもいいから、最後まできちんと走り続けることが目標だった。もちろん敗因の2点を重点的に気を付けて走った。加えて、前回と大きく違う点は、昨年からワラーチで走っていることで、確実にランニングフォームが違う。その点も今回の検証したい点であったが、実は最近、ニューバランスの仕事をしており、その関係でワラーチではなく、ニューバランスの「ミニマス」というシューズを履いて走った。

 「ミニマス」は従来のランニングシューズの考えをまったく覆すシューズで、「裸足ラン」をコンセプトとしたソールの薄いシューズである。つまり履き心地がワラーチに限りなく近い。

 それと今回はもうひとつ実証したいことがあった。


1 特別なサプリメントを摂取しない

2 テーピングなどを施さない。


 ランニング界に於いて、いや、全ジャンルのスポーツに於いて、今ではサプリメント摂取は不可欠な要素である。プロテイン、エナジージェル、アミノ酸等々。かつては自分もそれらを知識の限り摂取した。しかしワラーチを履き始めて、それらの摂取に疑問を持ち始めた。詳しい理由は別の機会に譲ろう。

 だから今回、レース前、及び、レース中に摂取したのは、塩飴、練り梅、手作りエナジーバー、スポーツドリンクなど、なるべく普段から摂取しているものを補給した。

 テーピングに関しても、ワラーチを履き始めて考えが変わった。

 いろいろと考えはあるが、ひとことで言ってしまえば「テーピングを施すほど故障を抱えているのなら、走ることを休む」ということである。自分はプロのランナーではない。そこまでして走る必要はないのだ。

 で、結果から言えば、今回は72キロをすべて走りきった。タイムは9時間3分。本栖湖の折り返し地点のタイムは5時間ちょうどで、これもイメージ通りの走りである。今年は寒さが続き、長距離の練習不足の為、50キロを過ぎて些かペースは落ちたが、最後まで走り切れた。キロあたり7分を目標としたが、結果はエイドステーションでのロスタイムも含め、平均で7分30秒ほどで、これもイメージ通りである。

 そしてこれがなによりも肝心なのだが、レースが終わった今、足腰にほとんど痛みを感じずにいる。

 レース翌日も少し走ったし、二日目の今日は、これから山に登る。

 これこそがワラーチ効果である。

 と言うことで、前回の初チャレンジ以来、胸の奥でくすぶっていた小さなモヤモヤが、2年ぶりにすっきりと解消したのである。



コメント(2)

ご無沙汰しております。
遅ればせながら、「Liart」見ました。
妻と、「泰河君、格好良くなったね。」と話しました。
ランニングは続けています。ミニマスも履いてみたいです。
子どもたちも忙しく、なかなかキャンプには行けていません。
久しぶりに、西湖行きたいですね。
またお会いできる日を楽しみにしています。

ミムラさま。ご無沙汰しております。
子どもたちの成長はあっという間です。
泰河も逞しい若者に成長して、東京にて頑張っております。
また山か湖でお会いしたいですね。

コメントする

MT42BlogBetaInner

    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

月別 アーカイブ