前回は摂取カロリーと消費カロリーについて話した。
で、さらには筋肉量が多ければ、より多くの糖分を消費すると報告した。つまり筋肉の量が多いと太りにくい体質を作るのだ、と。だから体重だけに拘らずに、自分自身の体組成をよく知る必要がある。
ではより良い組成を得るためにはどういう食事バランスが望ましいのか?
一般的な割合を言えば、タンパク質が45%、炭水化物が40%、脂肪分が15%と言われている。
例えば一日に2000キロカロリーを摂取するとしよう。で、上記の割合を勘案すれば、タンパク質に900キロカロリー、炭水化物に800キロカロリー、脂肪に300キロカロリーを摂取すればいいのだ。
ご飯一杯が140グラムとして235キロカロリー。と言うことは一日に3杯強で十分である。が、タンパク質の摂取はそんなに単純ではない。
タンパク質を多く含んでいるのは、言うまでもなく肉で、肉を摂取すると、それに付随して脂肪分を多く摂取してしまう。そこで「低脂肪、高タンパク」食品が望まれるのだが、鶏の胸肉などがそれにもっとも相応しい食べ物だ。赤身のマグロなども「低脂肪、高タンパク」と言われている。だが、胸肉にしろ、赤身のマグロにしろ、100グラムあたり、タンパク質の量は僅か15グラムほど。
一般的に自分の体重×2グラムのタンパク質が必要とされているので(例えば体重70キロの人で140グラムのタンパク質が必要とされている)、この方程式に則れば、体重70キロの人はバサバサの鶏の胸肉を1キロも食べなくてはならない。それは無理な話だ。そこで登場するのがサプリメント。栄養補助食品という訳だ。足りない「タンパク質」をプロティン・パウダーなどから補うという発想である。
サプリメント摂取の必要性をここで語るのは、また別の機会を設けるが、とりあえず人間の身体組織を理想的に創り上げるのには、上記のバランスが大切なのである。
(次へ続く)
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