一昨日、「チャレンジ富士五湖」に出場して72キロを走った。
「チャレンジ富士五湖」に出場するのはこれで2回目で、今回は前回のリベンジである。
なんの「リベンジ」か?
前回もきちんと完走した。が、60キロを過ぎて足が攣ってしまい、残りの約12キロを歩いてしまった。体力も残っていたし、走る気力も萎えてはいなかったが、走りだそうとするとたちまち足が攣って倒れそうになる。で、ダマシダマシ歩いて完走したのだった。
考えられる敗因はいくつかあった。
まず第一に、前半のスピードが早すぎた。
72キロの部は本栖湖が折り返し地点となっており、そこが約42キロ。そう、つまりそこまででフルマラソンを走ることになる。で、前回の折り返しまでの記録が4時間15分。このタイムは早すぎる。後半、保つわけがない。
次に栄養補給。
初めてフルマラソン以上の距離を走るのに、きちんとした栄養補給が出来ていなかった。特に塩分が足りていなかったと思う。
前回の記録は9時間30分ほどだったが、今回は前回と同タイムでもいいから、最後まできちんと走り続けることが目標だった。もちろん敗因の2点を重点的に気を付けて走った。加えて、前回と大きく違う点は、昨年からワラーチで走っていることで、確実にランニングフォームが違う。その点も今回の検証したい点であったが、実は最近、ニューバランスの仕事をしており、その関係でワラーチではなく、ニューバランスの「ミニマス」というシューズを履いて走った。
「ミニマス」は従来のランニングシューズの考えをまったく覆すシューズで、「裸足ラン」をコンセプトとしたソールの薄いシューズである。つまり履き心地がワラーチに限りなく近い。
それと今回はもうひとつ実証したいことがあった。
1 特別なサプリメントを摂取しない
2 テーピングなどを施さない。
ランニング界に於いて、いや、全ジャンルのスポーツに於いて、今ではサプリメント摂取は不可欠な要素である。プロテイン、エナジージェル、アミノ酸等々。かつては自分もそれらを知識の限り摂取した。しかしワラーチを履き始めて、それらの摂取に疑問を持ち始めた。詳しい理由は別の機会に譲ろう。
だから今回、レース前、及び、レース中に摂取したのは、塩飴、練り梅、手作りエナジーバー、スポーツドリンクなど、なるべく普段から摂取しているものを補給した。
テーピングに関しても、ワラーチを履き始めて考えが変わった。
いろいろと考えはあるが、ひとことで言ってしまえば「テーピングを施すほど故障を抱えているのなら、走ることを休む」ということである。自分はプロのランナーではない。そこまでして走る必要はないのだ。
で、結果から言えば、今回は72キロをすべて走りきった。タイムは9時間3分。本栖湖の折り返し地点のタイムは5時間ちょうどで、これもイメージ通りの走りである。今年は寒さが続き、長距離の練習不足の為、50キロを過ぎて些かペースは落ちたが、最後まで走り切れた。キロあたり7分を目標としたが、結果はエイドステーションでのロスタイムも含め、平均で7分30秒ほどで、これもイメージ通りである。
そしてこれがなによりも肝心なのだが、レースが終わった今、足腰にほとんど痛みを感じずにいる。
レース翌日も少し走ったし、二日目の今日は、これから山に登る。
これこそがワラーチ効果である。
と言うことで、前回の初チャレンジ以来、胸の奥でくすぶっていた小さなモヤモヤが、2年ぶりにすっきりと解消したのである。
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