チャン・ツィー主演の中国映画「初恋のきた道」の中で、チャン・ツィー演じる主人公が恋人に陶器を贈られる。が、その大切な陶器が割れてしまい、娘のことを不憫に思った主人公の母親がそれを修理する。
使い捨てが当たり前になったような現代日本人の感覚からすれば、ずっと以前に捨ててしまったなにか尊い心を、再び見せつけられたような気がした。
さて1月28日に起きた富士五湖を震源地とする地震で、お気に入りのマグカップが割れてしまった。
形あるモノはいつか壊れる。
いつまでも未練を残さないで、新たな出会いを楽しまなければ...とクールに振舞いたいところだが、やはりイイ物は残したい。
で、修理した。陶器用のボンドを買って来て(1液と2液を混ぜるタイプのボンド)、時間を掛けて張り合わせたらかなり綺麗に復活した。試しに水を入れてみたら漏れない! が、再びこれでお茶を飲む気にはなれないので、プランターの鉢入れとして再利用することにした。とりあえずウチにあるイミテーション・プランターを入れてみたが、サボテンなどを入れると、このペンドルトン・デザインにしっくりと来るかもしれない。
どういう活用法であれ、大切な道具たちが蘇るのは嬉しいモノである。
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