今日は冬至。
一年でもっとも日照時間の短い日である。
日本では二十四節季の一つである「冬至」は、毎年、十二月二十日前後に訪れるが、その日は柚子湯に浸かったり、カボチャを食すと風邪を引かないと言われている。だが、科学的根拠として「北半球では太陽の南中高度がもっとも低い日」なので、世界的にこの日が「太陽の復活祭」と位置付けされている。
つまりこの日を境に太陽が新しく生まれ変わり、また少しずつではあるが日照時間を伸ばし、あらたにその力を復活させるのである。
実はクリスマスの起源も元をたどれば「冬至祭(ユール)」で、4世紀の頃、12月25日を「太陽が甦る日」と重視するローマ帝国では、広く普及していた太陽信仰のミトラス教と、当初迫害されていたが勢力を広げ続けるキリスト教の二大勢力があり、ミトラス教でも「征服されることなき太陽の誕生日」として12月25日が最も重要な祭日とされた。
昨年、シアトルに住む占星術師の知人から、この「太陽の復活祭」の意味合いを教えられ、昨年よりクリスマスを「大きな顔をして」祝えるようになった。
と言うのも、クリスチャンでもないのにクリスマスを待ち望む自分に、些かの疑問も抱いていたからである。だが「太陽の復活」を待ち望むことは、北半球に暮らすすべての人々に共通することであり、しかも寒冷地に暮らす者にとっては、その意味することは重大である。
と言うことで、異教徒にとってもクリスマス、いや、「太陽の復活祭」は、暮らしに根ざした祭事ということになるのである。
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