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2011年10月アーカイブ

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 薪ストーブを新しい機種に変えたことはすでに報告した。

 新しい薪ストーブはバーモント・キャスティングス社の「イントレビッドⅡ」で、ワインレッド・カラーの美しいストーブだ。我が家のサイズ的にはもうひとつ大型の「アンコール」が望ましいが、以前の薪ストーブの煙突穴の位置が合わず、「イントレビッドⅡ」という選択になった。

 が、この「イントレビッドⅡ」、小型コンパクトではあるが、機能的でストーブ・クッキングも楽しめる。

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 バーモント・キャスティングス社製薪ストーブの総代理店である「ファイヤーサイド」では、この「イントレビッドⅡ」で調理ができる鋳鉄製のクッキングスタンドを販売しており、その台にロッジ社のスキレットを載せて熾火状態の薪ストーブで調理すると、どんな料理もスモーキーな香りに包まれて美味しくなる。スーパーの特売で買った298円のインスタントピザでさえ、溶けたチーズが香ばしく仕上がり、美味しい逸品と変化を遂げるのだ。

 我が家で凝っているのはスキレットでローストした魚、それにやはりローストしたパプリカやブロッコリーにチーズを掛け、スキレットごとストーブの中に入れて熾火で15分ほど燻す。

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 この時、ストーブのダンパーは閉じた状態が望ましい。ダンパーを閉じているとストーブの温度が低く設定でき、おまけにより煙がストーブ内に充満して、スモーク効果が高くなるからだ。こうして魚も野菜も内部までじっくりと火が通り、煙の香りに包まれて独特な味わいになるのである。

 アペタイザーをつまみながらグラスを傾け、ストーブ・クッキングの仕上がりを待つ。部屋は優しく暖められ、怪しく揺れる炎がワインレッドのストーブ内でゆっくりと踊る。

 そんな時に包まれ夕食をしてると、胃袋も心も芯から温まるのである。





アルプスに囲まれた楽しい町

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 先日、テレビの取材の下見を兼ねて駒ヶ根に行った。

 駒ヶ根はアウトドアのフィールドで一緒に遊ぶ友人が住んでおり、彼の案内でアルプス山麓の秋を歩いたのだった。

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 駒ヶ根市は、南アルプスと中央アルプスの2つのアルプスが望める町、という触れ込みで観光誘致を図っており、そのキャッチフレーズ通り、山脈に囲まれた町である。また天竜川を挟んで東西に地域が分断されており、地元の人に言わせるとその気候も大きく違うと言う。

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 「千畳敷カール」へのロープウエイの発着地点としても知られ、この日も多くの観光客がとロープウエイに連結するバスを待っていた。(なんと4時間待ちとか!)

 最近では、駒ヶ根は「ソースカツ丼の町」(他にも同じような町があるが)としても売りだしており、我々もランチにソースカツ丼を食べた。

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 今回の駒ヶ根行きの主な目的は、「森と水のアウトドア体験広場」で人口壁を登ることで、この広場の存在も駒ヶ根の魅力の一つだと思う。300円でクライミング・ウォールが一日使用でき、他にもビーチバレーのコートやスケボーパークなどもある。

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 それにもう一つ、駒ヶ根には名物がある。それは薪ストーブで有名な「バーモント・キャスティングス」を取り扱う直営ショップがあるのだ。以前、このブログでも紹介したが、そこで我が家の薪ストーブの備品を購入して、ポール社長とも再会して、駒ヶ根の一日を締めくくった。

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 と言うことで、朝早く友人と待ち合わせをしたが、あっと言う間に楽しい一日が過ぎたのであった。

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カスタムの喜び

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 昔、ハーレーに乗っていた頃、他の人のハーレーを見るのがとても楽しみだった。と言うのも、ハーレーに乗る楽しさのひとつはカスタム。タンクやフェンダーの色から始まり、シートやマフラー、ウィンカーやテールランプなど、どういうパーツを選ぶのかで同じ種類のハーレーでもまったくルックスが違う。

 そういう意味に於いては今現在の愛車である「FJクルーザー」もまったく同じ楽しみが味わえる。ハーレーのように色を塗り替えるのはとても経費が掛かってしまうが、フロントグリルやバンパー、ウィンカーやマフラーの交換などは気軽に手を加えることが可能で、純正、社外品とも、豊富にカスタムパーツが揃っている。

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 先日、九州の熊本で開催された「FJクルーザー」のイベントは、そういう意味でとても楽しかった。

 このイベントは「熊本トヨタ」が中心となって、九州、沖縄地区の「FJクルーザー」オーナー、並びに納車を待つオーナーに対する感謝デー・イベントで、BBQやヤマメのつかみ取り、オフロード・コースの試走を楽しめるというモノ。当日は販売店や「JAOS」などのカスタムパーツ店などが提案する「FJクルーザー」のカスタムカーを始めとして、それぞれオーナーたちの車も一同に会し、100台近い様々な「FJクルーザー」が集まった。

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 明らかに他とは違う「FJクルーザー」や、ほとんど目立たないが、よく見ると細かい部分に凝ったカスタムを施してある「FJクルーザー」まで、様々な「FJ」があり、それらを見てまわるだけでも楽しい。

 それに自分の愛車でオフロード・コースを走ったり、インストラクターに同乗してもらってオフロード・コースの走り方を教わったり、外見だけではなく「FJクルーザー」が持つスペックも十分に満喫できるイベント構成になっており、オーナーには堪らない時間だったに違いない。

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 ボクは「FJクルーザー」の開発者とのトークショーのゲストとして参加したが、「FJクルーザー」の一オーナーとして、十分にイベントを満喫したのであった。

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過去と現在とが交錯する通り

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 随分と古い話題になってしまったが、どうしてもここで紹介したいところがある。

 「信越五岳トレイルランニング」の試走に行った帰り道、中央高速道路を松本インターで降りて松本市内を散策してみた。

 妻の実家が豊科にあるので、何度も松本には来ているが、実は松本城を見たことがない。ボクは大阪出身で、大阪城のすぐ傍で暮らしていた。今でも大阪に行った時には大阪城公園がいつものランニングコースである。

 「城」と言えば「大阪城」と勝手に決めていたので、他の「城」にあまり興味がなかった。ところが実際に「松本城」を目の当たりすると、これがなかなか立派である。明治時代には解体寸前までになったとも聞くが、昭和に入って史跡として指定されてから改修工事を繰り返し、今では「日本の百名城」にも選ばれている。

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 さて松本城から南に少し行くと「千歳橋」という橋があり、その脇に「縄手通り」という小さな商店街がある。

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 時代から忘れられて、街の喧騒から少し逃れるように静かに佇む通りだが、その通りに「じゅげむ」という食堂があり、そこでランチを食べた。どちらかと言えばマクロビ系の店で、オーガニック系の食材なども売られている。

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 そこで今時、珍しい黒電話を見つけたが、その黒電話の上には無線ランのサインが。

 過去と現在が微妙に調和した、興味深い食堂であった。

 因みにボクが食べた「じゃこチャーハン」、あっさりした味わいでとても美味しかった。 

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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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