サーカスという分類に入るのかどうかよく判らぬが、先日、シルクドソレイユの「クーザ」を鑑賞してきた。まあ「シルクドソレイユ」という名前自体が、フランス語で「太陽のサーカス」という意味なので、サーカスというカテゴリーに入ると思うが、それにしてもそのパフォーマンスが凄かった。
そもそものきっかけはシルクドソレイユの「ラブ」だった。 この「ラブ」は、シルクドソレイユの創始者であるギー・ラリベルテが故ジョージー・ハリスンとの間で温めていた構想によって実現したショーで、ビートルズをテーマにしたショーだ。常設公演なので、残念ながら今現在、日本で鑑賞することは不可能だが、そのメイキングビデオがiTune Storeでレンタルでき、そのメイキングを観た後、シルクドソレイユのショーが観たくなり、そのことをツイッターにて呟いたら、なんと! 娘夫婦がチケットをプレゼントしてくれたのだった。
「クーザ(Kooza)」は移動公演として世界各地で開演されているが、我々が観に行ったのは代々木公園に特設された「ビッグトップ」という会場。大型テントで作られた会場はサーカスそのものだが、入場するとフードコートがあり、その周囲では関連グッズの販売がされており、洗練されたお洒落な雰囲気。
で、肝心のショーだが、冒頭でも言ったように、サーカスとひとことでは言い切れないパフォーマンスの凄さ。
「人間のからだって、鍛えればここまでのことができるのか...」と、人間の肉体の限界の素晴らしさに感嘆する。しかもそれらがひとつのテーマを構築しており、「クーザ」の場合はサンスクリット語で「宝箱」を表しており、一人の若者が自分の「宝物」を探すことがテーマとなっている。
サーカスには付き物のクラウン(道化師)たちは、ショー開演前から観客席に入って雰囲気を多いに盛り上げ、エンターテイメント性の高さを感じさせ、まさに「太陽のサーカス」の名に相応しい明るいムードに包まれている。それに日本での開催を意識しているのか、出演者にアジア系が多い。つまりシルクドソレイユのメンバーの中には、公演場所によって配役の控えが何組も存在する、ということなのだろう。
昨年、佐渡島で開催されたアースセレブレーションの時の、「鼓動」のパフォーマンスを鑑賞した時にも感じたが、何事も極めると、人々を激しい感動の渦に巻き込んでしまうのだ。
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