モンスターカレンダー

« 2011年5月 »
12345678910111213141516171819202122232425262728293031

2011年5月アーカイブ

決して人と競う合うためではなく

| コメント(0)
R0012172.JPG
 ここ数回、「ファイブ・フィンガーズ」や改良ビーチサンダルで走ることを報告した。そしてその結果、ランニング・フォームの改善や、足の強化に繋がったことも報告した。
 で、そこまで鍛えて、いったいなにをしたいのか?
 もちろん年に数回、フルマラソンやハーフマラソンに出場して、自分の実力をチェックすることはある。が、ボクの本来の目的はレースではない。
 
R0012192.JPG
 この地球上には素晴らしい自然が溢れている。
 これまでに北米、南米、東南アジア、オーストラリア、NZ、ヨーロッパ、中近東を旅したが、未だにアフリカ大陸の地は踏んでいない。それに何十回と行っている北米でも、訪れていないところはいっぱいある。
R0011415.JPG
 世界のすべての地に立つこと無理かもしれないが、それでもいくつになっても山に登りたいし、湖や川を漕ぎたい。
 その素晴らしい自然の中で遊ぶ上で、もっとも大切なことはなにか?
R0011443.JPG
 いっぱい遊んで、無事に帰って来るということである。
 どんな身近な自然でも、危険はいっぱい潜んでいる。
 いつも穏やかで優しい自然であっても、天候が崩れれば容赦なく恐ろしい牙を剥き出す。
 どんなに優れたアウトドアウエアを着ていても、どんなに高機能な道具を持っていても、荒れ狂う気象条件の中ではなんの役にも立たない。
 豊かな自然の中に出かけて行き、安全に戻ってくるためには、とっとと目的の場所に行き、そこで遊び、天候が安定しているうちに、とっとと戻ることが一番なのだ。
R0012295.JPG
 そのためには早く山に登り、的確なパドリングで早く漕ぎ、目的地から目的地へと移動することが望まれる。そのための技術を磨くことも大切だが、それより大切なのは体力である。そして早く行動できれば道具も少なくて済む。当然、食事の量も水の量も減らすことが可能だ。
 なにも持たないで、ビーチサンダルで山を走っているが、同じ山を重たいザックを担いで、重たいトレッキング・ブーツを履いて登っている人にもよく出会う。いや、我々以外はほとんどがそのような装備である。
R0012428.JPG もちろんのんびりと自然を楽しむのはいいことだ。しかし天候が崩れる気配を感じれば、速攻でそこから逃げなければならない。その際に必要なのは体力である。
 決してレースに於いて他者と競う合うために体を鍛えているわけではない。
 美しい自然の中で、いつまでも安全に遊ばせて貰うために、体を鍛えているのである。
DSC_0328.JPG
 




固定観念をぶち壊せ

| コメント(0)
R0018133.JPG
 五本指シューズ「ファイブ・フィンガー」を履いて走ることによって、着地が爪先着地、つまりフォアフットになり、その結果、土踏まずの足低筋が鍛えられ、その収縮によるジャンプ力の応用によって、より効率的に走れるようになったことは前回、報告した。
 「ファイブ・フィンガー」を試しつつも、ソールの薄いジョギング・シューズやウォーター・シューズも試し、さらにご覧の写真のような、ビーチサンダルにゴム紐を装着して走る、ということも試してみた。
つまりベアフット、裸足の感覚に限りなく近い方法を模索しているわけだ。
 その結果、この改良型ビーチサンダルがもっともラクに、もっとも快適に、もっともインパクトが少ない走り方ができることが分かった。
 もちろん裸足で走ることが、人間にとって、もっとも自然に近いことは分かるが、我々現代人の足裏の皮膚はそこまで強くない。それに山では岩や小石、それに折れた枝なども落ちているし、舗装路でも様々な細かい障害物が転がっている。怪我をすれば元も子もないのである。
 そこで着地感覚は限りなく裸足に近いが、足裏の皮膚を程よく保護してくれる方法として、この改良型ビーチサンダルという結果になったのである。
 急登や岩場が続く登山道には不向きかもしれないが、適度なトレイルや舗装路ではまったく問題なく走ることが可能で、ここ数週間、一回につき10キロから15キロ走っているが、とても快調に走ることができ、とくに山を半日以上走り回った後など、メンテナンス的にも気持ちよく走れる。
 この動画でもトレイルと舗装路をミックスで10キロ走っている。

 またボクの一キロあたりの最高速度は3分45秒だが、このサンダルで3分58秒までは記録している。この13秒の差は心肺機能的な問題で、ほとんど軽量のランニングシューズと遜色のない走りが可能なのだ。
 今後、20キロ、30キロと距離を伸ばして行き、最終的にはこのビーチサンダルでフルマラソン完走も目論んでいる。
 世間一般で喧伝されている固定観念を捨てれば、心もからだも、それに足の感覚も、驚くほど自由に開放されるのだ。




五本指シューズ考察

| コメント(0)
R0017814.JPG
 3月25日付のこのブログで、五本指シューズ「ファイブ・フィンガーズ」を紹介した。
 人は本来、裸足で走ることに慣れているはずで、過保護な靴が逆に足腰の故障を招いている。この靴を履くことによって、裸足に近い感覚を取り戻し、故障のないランニング・フォームを身に付けることができる、というような内容だった。
R0017819.JPG
 で、あれから約1ヵ月半。やはり当初の予想通り、ソールの磨耗が激しく、これまでの走行距離約300キロを考慮すると、通常のジョギングシューズと比較して耐久性に劣るようである。
 しかしこの靴は決して常時履いて走る靴ではない。あくまでもランニング・フォームの矯正用だ。ボク自身もこの靴を履いて、完璧にフォアフット(爪先着地)の感覚を掴んだ。その結果、サンダルやゴム草履を履いていても、まったく普通に走ることができる。つまり踵で着地することが、まったくなくなったということである。
R0017821.JPG
 また履き始めた当初は、短い距離で筋肉痛(特に足首からカーフにかけて)を感じたが、今では20キロ以上、この靴を履いて走ることが可能になった。つまりこれまで通常のジョギングシューズでは鍛えられなかった箇所の筋肉が、このシューズによって確実に鍛えられているという結果である。
 これは大きな収穫である。
 で、これまでに使われていなかった筋肉が鍛えられることによって、ランニングにどのような違いが生まれたか?
 もっとも重要な点は、土踏まずのアーチをバネとする走りができてきた、ということである。これまでの30年近いランニング人生で、このアーチを使ったジャンプ力をまったくと言っていいほど生かしていなかったのだ。
 例えばこのジャンプ力によって、一歩の距離が5センチ伸びたとしても、1キロあたり約30秒ほど記録が伸びることになる。
 今までと同じ体力、心拍数で10キロ走り、5分もタイムを縮めて、尚且つ、足腰の故障がなくなれば、この靴を履く効果が十分だと言えまいか。しかも多くのランナーは、フォアフットの方がより長い距離をラクに走ることが可能になると証言している。
 それを考えれば、磨耗度の激しいこの靴の恩恵は計り知れない。
 ただしこのシューズ、正しい理論を認識しないで走ると、疲労骨折などを招きかねない危険性もあるので、ベアフット・ランニングを熟知した人のアドバイスや、関連文献などをよく読んで、試して欲しいのだ。
 きっと今までとは違った新鮮なランニング観が生まれる。




R0017624.JPG
 先日、フジテレビの朝の番組「知りたがり」の収録があった。
 この「知りたがり」の中に「主婦達」というコーナーがあり、昨秋はそのコーナーで簡単なスモーク料理のレシピを紹介したが、今回はゴールデンウィークということもあり、アウトドアの入門編。ライト・トレッキングとアウトドア・クッキングを紹介することになった。
 まずはスタッフと河口湖の東側に位置するカチカチ山で待ち合わせ。ここにロープウエイがあり、山の頂上まで登れるのだが、実は河口湖に暮らして16年、一度もこのカチカチ山には登ったことがなかったのだ。
 ロープウエイを降りてすぐ、カチカチ山の頂上からは富士河口湖町、富士吉田の町の全景が見渡せ、さらに後方には富士山の絶景が。なかなかのモノである。
R0017636.JPG
 そこから足和田山の三湖台に移動してライト・トレッキング。45分ほど登ればやはりここでも富士山の絶景が。このあたりは少し山に登ると、どこからでも富士山を間近で拝むことができるのである。
R0017640.JPG
 山から下りて今度は西湖の湖畔でアウトドア・クッキング。
 なにを作ったかは、明日のオンエアを楽しみにして欲しい。
 5月4日朝10時50分頃から始まる「主婦達」のコーナー。今回、紹介したのは入門編だが、すでに達人のあなたにも使えるアイデアがあるかも。
R0017676.JPG




MT42BlogBetaInner

    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

月別 アーカイブ

    問い合わせ greatescape
v

    木村東吉「メールマガジン」登録

    meidive
TOYOTA
sanyo-shokai
MovableType(MT)テンプレート 無料(フリー)
Powered by Movable Type 4.261

最近のコメント