ここ数回、「ファイブ・フィンガーズ」や改良ビーチサンダルで走ることを報告した。そしてその結果、ランニング・フォームの改善や、足の強化に繋がったことも報告した。
で、そこまで鍛えて、いったいなにをしたいのか?
もちろん年に数回、フルマラソンやハーフマラソンに出場して、自分の実力をチェックすることはある。が、ボクの本来の目的はレースではない。
この地球上には素晴らしい自然が溢れている。
これまでに北米、南米、東南アジア、オーストラリア、NZ、ヨーロッパ、中近東を旅したが、未だにアフリカ大陸の地は踏んでいない。それに何十回と行っている北米でも、訪れていないところはいっぱいある。
世界のすべての地に立つこと無理かもしれないが、それでもいくつになっても山に登りたいし、湖や川を漕ぎたい。
その素晴らしい自然の中で遊ぶ上で、もっとも大切なことはなにか?
いっぱい遊んで、無事に帰って来るということである。
どんな身近な自然でも、危険はいっぱい潜んでいる。
いつも穏やかで優しい自然であっても、天候が崩れれば容赦なく恐ろしい牙を剥き出す。
どんなに優れたアウトドアウエアを着ていても、どんなに高機能な道具を持っていても、荒れ狂う気象条件の中ではなんの役にも立たない。
豊かな自然の中に出かけて行き、安全に戻ってくるためには、とっとと目的の場所に行き、そこで遊び、天候が安定しているうちに、とっとと戻ることが一番なのだ。
そのためには早く山に登り、的確なパドリングで早く漕ぎ、目的地から目的地へと移動することが望まれる。そのための技術を磨くことも大切だが、それより大切なのは体力である。そして早く行動できれば道具も少なくて済む。当然、食事の量も水の量も減らすことが可能だ。
なにも持たないで、ビーチサンダルで山を走っているが、同じ山を重たいザックを担いで、重たいトレッキング・ブーツを履いて登っている人にもよく出会う。いや、我々以外はほとんどがそのような装備である。
決してレースに於いて他者と競う合うために体を鍛えているわけではない。
美しい自然の中で、いつまでも安全に遊ばせて貰うために、体を鍛えているのである。
最近のコメント