95年の春に河口湖に越して来てすでに16年。外部の木部は雨などによって腐食が進み、湖の北側のテラスも、反対側の南側のテラスもかなり痛んでいた。
一昨年は湖側のテラスの一部を補修したが、今年は南側のテラスを全面的に解体して、新しいテラスを製作している。
実は我が家が建ってる土地は傾斜地で、湖に向かって低くなっている。土地を購入したときに、土を入れて平坦地にする選択もあったが、自然の地に人工的な手を入れることに抵抗を覚え、その傾斜を生かした建築物となった。
で、南側のデッキの基礎はその傾斜が顕著で、高いところと低いところでは2メートルほどの高低差がある。
まずはその高低差でレベルを取る(水平)ことから始めなければならないのだが、これが素人には結構難しい。こういう瞬間に、プロの大工さんに対する畏敬の念が俄かに生まれるのだが、それでも今では便利なDIY道具があるので、このような作業もずいぶんと楽になった。
その昔、DIYの経験がまったくなかった頃、ホームセンターの実演コーナーを見物していたら、その実演者が「DIYに器用、不器用はまったく関係ない。正しい知識と、きちんとした道具を使いさえすれば、誰にも出来る」との言葉に勇気を貰い(要はその実演者は道具を売りたかっただけなのだが)、今では小さな家一軒を作れるまでになったが、それもこれもすべて、機能的な道具と、お隣さんのアドバイスのお陰である。(お隣のご主人はDIYのボクの先生だ)
与えられるだけではなく、やれることはすべて自分の手で行い、そこから自分だけのカスタマイズされた快適性を得る。
これはボクのアウトドア・ライフに於ける大切な考えのひとつだが、そういう意味に於いては、DIYはアウトドア・ライフの大いなる楽しみの一部と言えるのだ。
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