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2011年4月アーカイブ

小さなコーチ

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 最近、スントから新しいフットポッドが発売された。
 その名も「フットポッド・ミニ
 写真を見れば従来の製品と比較してかなり小型になっているのが分かる。
 まあ従来製品もまったく気になる大きさじゃないし、重量だって装着していることさえ忘れるくらいだが、足の小さな女性などは、新しいミニの方が装着感がいいかもしれない。
 で、実際の使い勝手はどうか?
 メーカーではとくに説明はないが、従来製品と比較してカリブレイト調整がアバウトでいいような気がする。
 「カリブレイト」っていったいなによ? という方はこのページを読んで欲しいのだが、簡単に言えば走るスピードに合わせて時計を調整すること。
 でもこれって結構、面倒くさい。
 ところが新しい「フットポッド・ミニ」はある程度、調整しておくと、従来製品と比較して誤差が少ない気がするのだ。
 ボクの場合は975で調整しておくと、キロあたり4分から6分程度までは、だいたい正確な値が出る。もちろん1キロにつき数メートル単位の誤差は出るが、自分の走っているスピードを勘案すれば、頭の中でその誤差を調整して距離やスピードが掴めるのだ。
 以前も言ったが、トレーニングは根性ではなく科学で行うべきだ。それに日々、自分の走っている速さや距離が正確に掴めれば体調管理のみだけではなく、モチベーションの向上や維持にも繋がる。もちろん素晴らしいコーチ的な役割もしてくれる。
 そういう意味では今度のフットポッドはボディは「ミニ」でも、役割はむちゃくちゃ大きいのである。
 




結果はどうであれ

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 4月4日にこのブログを更新して以来、今日、22日までブログを更新していなかった。もちろん毎日のようにツイッターで呟いているし、もうひとつの旅ブログ「GreatEscape」は更新していたが、こちらはホントに久しぶり。
 で、その間に、テラス製作も完成したのだ。
 仕事の合間を縫って約3週間。解体した時には途方もない作業に思えたが、終わってみればとても楽しい作業であった。
 河口湖に暮らし始めて16年になるが、それまでの都市生活と比較して、日々の作業がとても多くなったが、中でも大工仕事はもっとも楽しい。
 もちろん長いスタンスで育てるガーデニングもそれなりに楽しいが、日々、進捗状況が劇的に変化するDIYはヤリ甲斐を感じる。
 モデル時代、雑誌やテレビの撮影よりファッションショーなどのイベントが好きだった。雑誌やテレビは撮影してからそれが世に出るまでにタイムラグがある。それらが露出する頃にはすでに他の仕事が始まってしまっている。さらにその手応えはもっと先のことになる。だがイベントはその瞬間、他のモデル仲間や演出の人々と一体になれる充実感に包まれる。だから今でもアウトドア・イベントやトークショーなどが好きだ。
 つまりこういうことだと思う。
 ガーデニングは種を撒く、あるいは植樹してから花や実を付けるまでに、時間という経過と、土、水、太陽、湿度など、様々な不確定要素が加わり、それが結果となって現れる。が、大工仕事は違う。自分の技術や知識がそのまま反映され、不確定要素は一切なし。
 雑誌やテレビの仕事の場合、自分がいくら努力しても、それを編集したり、写真のセレクトによって、良くも悪くも、自分の予想とはかけ離れた結果となる場合もある。ところがライブのショーの反応はレスポンスが素早いし、その瞬間、誤魔化せない素の自分が曝け出される。
 「モデルという都会的な仕事をされてて、こういう暮らしを選ばれることに抵抗はなかったですか?」
 我々の暮らしを取材に来られる方々から幾度となくされる質問だが、どういう暮らしをしていても、自分の中のコアな部分はなんら変わっていない気がする。
 どんな暮らしをしていても、己の真価が試される一瞬の輝きの積み重ねが好きなのだ。
 その結果がどうであっても、だ。
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Do It Yourself

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 95年の春に河口湖に越して来てすでに16年。外部の木部は雨などによって腐食が進み、湖の北側のテラスも、反対側の南側のテラスもかなり痛んでいた。
 一昨年は湖側のテラスの一部を補修したが、今年は南側のテラスを全面的に解体して、新しいテラスを製作している。
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 実は我が家が建ってる土地は傾斜地で、湖に向かって低くなっている。土地を購入したときに、土を入れて平坦地にする選択もあったが、自然の地に人工的な手を入れることに抵抗を覚え、その傾斜を生かした建築物となった。
 で、南側のデッキの基礎はその傾斜が顕著で、高いところと低いところでは2メートルほどの高低差がある。
 まずはその高低差でレベルを取る(水平)ことから始めなければならないのだが、これが素人には結構難しい。こういう瞬間に、プロの大工さんに対する畏敬の念が俄かに生まれるのだが、それでも今では便利なDIY道具があるので、このような作業もずいぶんと楽になった。
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 その昔、DIYの経験がまったくなかった頃、ホームセンターの実演コーナーを見物していたら、その実演者が「DIYに器用、不器用はまったく関係ない。正しい知識と、きちんとした道具を使いさえすれば、誰にも出来る」との言葉に勇気を貰い(要はその実演者は道具を売りたかっただけなのだが)、今では小さな家一軒を作れるまでになったが、それもこれもすべて、機能的な道具と、お隣さんのアドバイスのお陰である。(お隣のご主人はDIYのボクの先生だ)
 与えられるだけではなく、やれることはすべて自分の手で行い、そこから自分だけのカスタマイズされた快適性を得る。
 これはボクのアウトドア・ライフに於ける大切な考えのひとつだが、そういう意味に於いては、DIYはアウトドア・ライフの大いなる楽しみの一部と言えるのだ。
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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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