先日、「MOTO NAVI」というバイク雑誌の取材を受け、その掲載紙が送られて来た。
たまたまその掲載紙が10周年記年号だったのだが、この雑誌では巻頭で編集長がコラムを連載している。
そこに書いていることを読むと、10周年に向けて拘ったのは写真のクオリティだと言う。
一枚の写真の持つ力。それは時には千の言葉より力を持つことがあると書かれ、それこそがデジタルでは表現できない、紙の出版物の魅力だと綴られている。
たしかにそうだ。PCやipadで美しい写真を見ることも可能だが、紙媒体でしか表現できない写真の質感というモノが厳然と存在する。そしてその言葉を裏付けるよう、今回の「MOTO NAVI」は、迫力のある美しい写真が多くのページを飾っている。しかしそれは言葉、つまり文字も同様で、やはり紙媒体でしか伝わらない言葉の力も存在する。アナログ人間と言われるかもしれないが、ipadで小説を読む気にはなれない。
いくらデジタルが普及し、このブログのようにようにスピーディーに情報を発信できても、やはり紙媒体にしかできない表現は確実に残されている。その残されたモノを追求することこそ、これからの時代に雑誌が生き残ることのできる唯一の術である。
決して付録などで部数を増やすことが、雑誌の役割ではないのだ。
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