昨日は降った。
今年は日本海側に降雪が集中し、富士五湖地方ではほとんど降らなかった。この地方は、どちらかと言えば太平洋側の気候に準ずることが多いが、夏場の雨などは、御殿場などで降っていても、こちらは晴れていることも多く、要するに降雨量自体が少ない。だから寒冷地であるにも関わらず、降雪量自体はたいした量ではない。
今回も降ったとは言え、積雪は30センチほどか。
それでも30センチも積もれば生活に影響する。こんな日の朝はなにをおいても雪かきだ。雪は踏みしめると堅く凍り、そうなると家の周辺でさえ歩くのが困難になるので、柔らかく軽い雪のうちに除雪しなければならない。
しかしボクは大雪の翌日の晴れた朝が好きだ。
青空と雪のコントラストが美しく、そこに湖の存在がさらなる自然の素晴らしさを奏でる。森の中は静まり返り、声を挙げると木々の中をどこまでもこだまする。風が吹くと樹木から雪が細かく輝く粒子を舞い上げ、午後の太陽は氷柱の中で優しく煌めく。
そして愛犬は子どものように意味もなく、雪の中を走り回るのだ。
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