昨夕から降り始めた雪は、一旦、雨に替わってかなり激しく降ったが、夜更けに再び雪に替わり、今は外は真っ白である。
実は三日前に若い友人が油圧式の薪割り機を持参して、薪割り作業を手伝いに来てくれた。彼はゴルフ場に勤務しており、ゴルフ場の整備の為、日ごろから間伐材などの処理をしており、このような作業は手馴れたもの。安全な油圧式の薪割り機の操作を妻に教え、自らは斧で薪をガンガン割ってくれた。
この日の作業で今冬分の薪がすべて確保できたが、その二日後に初雪が降ったのだ。結果的にはぎりぎり滑り込みで、今年の作業が終了した。本来ならば12月初旬には終わらせなければならない作業だが、毎年、ぎりぎりになっていしまう。その原因は、自分自身の性格に拠るところも多いが、今回、初めて気付いたことだが、薪割り作業の道具が、これまであまりにもプリミティブだったのだ。
と言うのは、これまでに15年間、薪割り作業をしてきて、自分の中では斧を使う名人だと自負してきた。だが素性の悪い木というか、節が変な角度から入っていたり、水分を含んだ太い幹は斧ではなかなか巧く割れない。そういう厄介な木を後回ししていたら、どんどん作業がずれ込んでしまっていたのだ。
だがこの油圧式の薪割り機を使えば、どんな木でもバキバキ割れる。それに斧に比べると遥かに安全で、これなら妻や子どもたちにも手伝って貰える。チェーンソーを使っての切断から、斧を使って割る作業まで、すべて危険な作業なので、これまではボク独りで行って来たのだ。
まあそうは言っても、この油圧式の薪割り機がかなり高価なので、まずは購入するのに高いハードルがあるのだが、我が家の冬の暖房のほとんどを薪ストーブで賄っていることを鑑みれば、これくらい買ってもバチは当たらないと思う。
と言うことで、また新たに道具の大切さを実感したのである。
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