かなり以前、病院の待合室の壁に貼られたポスターを漠然と眺めていたら、日本人の大腸癌の発生率が戦後、爆発的に増えて、そのポスターに書いてあることによると200倍にも増えたとか。
その数値が確かかどうか判らないが、戦後から1990年まではやはり確実に増え続け、2001年からは毎年10万人もの人々が大腸癌に羅患し、今から10年後の2010年には、胃癌、肺癌を抜いて、大腸癌は日本人の癌の一位になると予想されている。
(参考文献URL )
それを裏付けるかのように、最近、高速道路のパーキングエリアなどのトイレには、身体障害者用のトイレと共に、ご覧の写真のように、「オストメイト」と言って、人工肛門を装着している人の為のトイレの設置も増えている。
戦後、爆発的に大腸癌の発生率が増えた原因は食生活。日本人の食生活が肉食中心になったせいである。その他にも飲酒や肥満も原因因子となり、年代別羅患率で分析すると、40代から50代にかけて急上昇しており、加齢とともにその発生率が高まる。
友人の医者に言わせると、人間の体内は癌細胞が住みにくい環境にあり、健康であれば癌細胞は生まれてもすぐに死滅すると言う。が、危険要因がある上にストレスなどが続けば、癌細胞が活性化する環境が整うという。
つまり普段の食生活を見直し、ストレスの少ない生活を心がけることが、癌予防の有効策だと言えるのだ。
そういう意識の基、昨年の春から肉食を絶ち、魚や野菜中心の食生活に変えた。さらには今年に入ってからは白米の摂取量を減らし、玄米、五穀米、麦飯の摂取量を増やした。
いろいろな努力をしても、病気になるときにはなるし、その他の事故に巻き込まれる可能性もある。生活習慣を見直したからと言って、長寿や健康が保障されるわけではない。だが、だからと言って、この年齢になって、好きなモノを好きなだけ食べるのは、あまりにもリスキーだ。
さきほどの医者の友人に言わせると、生活習慣病による医療費が減れば、その分、老人介護などの予算が増え、社会的弱者への環境が好転すると言う。
つまり自分自身の健康に留意することは、それはそのまま社会貢献にも繋がるのである。
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