オフィスの庭には小さなコンテナボックスがあり、その中が一応、事務仕事をこなせる空間となっている。密閉された小さな空間で、冬は暖房を入れると外気が氷点下でも、あっという間に内部は暖かくなる。だから換気には最大限の注意が必要だが、夏になると当然のように猛烈に暑くなる。午前中はコンテナの中で仕事ができるが、午後になると中は蒸し風呂のようになるので、庭に出て仕事をすることにしている。そういう事情から日中はほどんと開け放ししているので、いろいろな昆虫が侵入してくる。
ボクの天敵であるハチ、ハチと同じくらい憎いアブ、それらと同類の蚊やブヨ、さらにはカマドウマや蜘蛛。で、時にはご覧のような色鮮やかな蝶も舞い込んでくる。
あまり色が鮮やかだったので、写真を撮って調べたら「ミヤマカラスアゲハ」というアゲハ蝶の一種だった。「ミヤマカラス」というのは、カラスの一種だが、その名前の由来となっている鳥とは違い、華麗な美しい羽を持つ蝶である。
撮影の後、コンテナから脱出できずにもがいていたので、そっと掴み、外へ放してやると元気に飛んでどこかに消えた。
昨年の夏はアサギマダラがよく庭を散歩していたが、憎き吸血昆虫ではなく、こんな綺麗な訪問者であればいつでも大歓迎である。
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