カヌーが好きだ。いや生活の一部と言っても過言ではない。毎日、カヌーのある生活を夢見て河口湖に移住したほどだから、人生の一部とも言えるだろう。が、基本的にボクが愛するカヌーは、オープンデッキのカナディアンカヌーで、このダイナミックな船で湖も川下りにも行く。だから「エスキモーロール」という技術も、これまでのカヌーライフには必要がなかった。
だが一昨年、敬愛する先輩が亡くなり、その先輩の遺品であるシーカヤックを頂くことになった。
湖で使うのか、あるいは海で使うのか、いずれにしてもクローズデッキのカヤックに乗るのであれば、「エスキモーロール」は必須の技術である。
と言うことで昨年より練習し、なんとか「ロングロール」は百発百中で出来るようになった。いちいちパドルを持ち変える「ロングロール」が、いざという時に役立つかどうか定かではないが、そのうち、「ショートロール」もマスターしようと思っている。
で、夏休みに我が家に遊びに来たゲストを連れて、湖にてカヌーで遊ぶ。彼らが遊んでいる間にボクはロールの練習をする。すると皆、面白そうにその様子を眺め、自分たちにもテクニックを教えろ、と言う。
と言うことで真剣な表情で「ロングロール」の基本を教えているところ。余程のことがなければ、「エスキモーロール」なんて技を使う機会などないのだが、どんなことであれ、カヌーに興味を持ってもらうことは嬉しいこと。この日もひっくり返ったカヌーを、水の中で何度も起こしたのであった。
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