子どもたちが幼い頃、巷ではテレビゲームが流行のピークにあったが、我が家ではそれを禁じていた。
長男が5歳の時、我々家族は河口湖に転居して、子どもたちはそれぞれに地元の学校や保育園に通い始めた。
長女の小学校ではテレビの話題が禁じられていた。家でテレビが映らない児童に対する配慮である。我が家もその当時はテレビが映らなかった。もちろん今でもケーブルの契約をしないと映らない。
長男の通う保育園ではテレビゲームに熱中する児童が多かった。それは都会と変わらなかった。だが我が家では相変わらず禁じていた。
長男が地元の保育園に通い始めて間もない頃、園庭のブランコで遊んでいて足を骨折した。ギブスが取れるまで半年も掛かるような大怪我だった。長男はギブスをした足で保育園に通い、新しい友だちが園庭を元気に駆け回る姿を羨ましそうに眺めていた。
そんなある日、長男はボクに自作のテレビームがあると自慢した。それはダンボールで作ったテレビゲームで、コントローラーは毛糸で繋がれていた。それを見たボクは不覚にも落涙し、間もなく、彼にテレビゲームを買い与えた。
時は流れて昨日、21歳になる長男はiPadを欲しがるボクに、やはりダンボールで自作してくれた。次男の画質の悪い携帯電話で撮影すると、まるで本物のiPadを持っているようである。iPadはとても欲しいが、必要か? と聞かれると、通常の生活ではノートPCで十分に間に合っている。それにiTouchも持っている。魅力的だとは思うが必要ではない。
昨夜はダンボールで作られたiPadを持ちながら、モノの必要性の是非を、酔った頭で深く自問自答したのであった。
本物に見えますね!
今ちょうど私のデスクに来た同僚がこの写真を見て「おっ、iPadだ!」と一言 笑
大人も子供も「おもちゃ」の物欲は変わらないですね。執念深く「欲しい!」と思っていれば今度は息子さんが東吉さんに買ってくれたりして。
息子さんが自作iPadを作ってくれちゃったもんだから、つい飲んでしまって翌朝反省するハメになったんですね・・・ 笑