「佐渡トキ、マラソン」の後、奈美子さんに島内を案内してもらい、中野家で夕食をご馳走になった。
すでにお伝えしたが、奈美子さんのお父上、中野洸氏は新潟県会議員である。1971年に地元、小木の町議会委員として政治家としてのキャリアをスタートさせ、以来、40年近く、地元の為に尽力されている。で、奈美子さんもそんなお父上の血を脈々と受け継ぎ、、3人のママでありながら「風待ちの会」という会を結成し、佐渡の持つ歴史、文化を、世間一般に拡げる活動をされている。
佐渡島南端、小木町は、かつて佐渡で採取された金銀の積出港として栄えた港町で、大切な金銀を運ぶ船は、この小木の港で穏やかな「風を待った」という。その歴史は400年近くに遡り、その間、船乗りたちの宿場町として小木は栄えた。能や歌舞伎といった伝統芸能、「出鼻造り」「石見瓦」「飾り窓」といった歴史的建造物、それに多くの寺院。
それらの歴史的価値を、「風待ちの会」は伝えるべく活動をしている。メンバーの中心は40代女性。浮ついた「アラフォー」のイメージはそこにはない。
夕食の後、座布団に座って佐渡に伝わる民話を披露してくれた。
自分たちが生まれ育った土地に強い関心を持ち、深い郷土愛を育む環境は、どんな教育より優るとボクは思っている。己のアイデンティティを確立してこそ、本物のコスモポリタンになれるのだ。
小木の港に優しく吹く潮風を感じながら、強くそのように再認識したのであった。
中野家の皆様、ホントに有難うございました。
コメントする