以前は毎年のようにサイパンに潜りに行っていた。が、昨年の2月、ロタ島に行ったついでにサイパンにも立ち寄ったが、のんびりと滞在するのは8年ぶりのことである。
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つまりサイパンの一般の人々の暮らしぶりは、45年ほど前(昭和40年前後)の日本に近く、決して経済的には豊かではない。しかしビーチロードは綺麗に整備され、ガラパンとススペの街を結ぶ6キロほどの道をジョギングしていると、遙かに我が地元である河口湖より歩道の整備が行き届いていると感じる。それに地元の人々の運転は歩行者にとても優しく、道路を横切ろうとすると、必ずと言っていいほど停車してくれるし、走っている傍を通過する車は徐行しながら大きくよけてくれる。
つまり人々の心が豊かなのである。
日本人、中国人、韓国人、フィリピン人、チャモロ人、カロリアン人、白人と、多くの民族が暮らし、観光地として成り立っているので、小さな犯罪は多いと聞くが、滞在していて治安の悪さは感じない。
一時期、大々的に日航がホテルやショッピングモールを展開したが、数年前には撤退して、そのショッピングモールは今では廃墟と化している。
この島には巨大な観光産業は似合わない。
美しい海と、心豊かな人々、それに多民族が融合する食文化。それにほんの少し、アメリカの田舎を感じさせるスーパーマケットさえあれば、ボクにとってサイパンは十分なのである。
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