モンスターカレンダー

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2010年3月アーカイブ

Dear Boys

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IMGP3077.JPG 今シーズン初めての、そして最後のゲレンデでのスノーボード。
 毎年、シーズンの締めくくりは家族揃っての滑走と決めているが、今回は娘は仕事で参加できなかった。
 今回、滑りに行ったゲレンデは白馬の岩岳。ここ3年ほどはこのゲレンデがシーズンの締めくくりとなっている。春はリフト料金も安くなるので(一日券が2500円)、それもこのゲレンデを選択する理由のひとつだが、滑走面が長い上に、極度な緩斜面、急斜面がなく、ロングクルージングでの滑りが楽しめるという側面もある。
 午前中は全員で黙々と滑り、ランチの後、頂上に着いて滑る準備をしていたら、長男が言った。
 「父さん、自分の滑りを動画で撮影してもらったことがないでしょう。特に並走シーンは...」
 そういえばいつも撮影する側で、撮影してもらったことはほとんどない。
 「これからオレが父さんを撮影してあげるよ!」
 子どもたちが幼い頃から、滑っているシーンをよく動画に収めた。その動画を音楽とテロップ付きで編集し、子どもたちに見せたら、いつもとても喜んでいたものである。 が、そこには自分自身の映像がなかった。
 「じゃあ撮影してもらおうかな...」とボク。
 彼らが幼い頃は膝の間に立たせ、一緒に滑っていたことがつい先日のことのように思い出されるが、午前中の滑りで、もう長男にも、次男にも、自分の滑りが及ばないことをはっきりと自覚していた。滑走スピードも、ジャンプなどのトリックも、すべて彼らの方が遙かに上手である。
 早速、滑りだすと、長男がカメラを片手にぴったりと付いてくる。そしてリフトの乗車口までそのまま撮影して付いてくると、一度、スイッチを切ってから言った。
 「一緒にリフトに乗って、撮影したビデオを見てみよう!」
 長男と二人でリフトに乗る。そしてビデオを再生した。
 再生のスイッチを押すと、ボクが滑り続けている映像が映し出されている。驚いたことに瞬時もフレームアウトしないし、ボクの滑る姿がフレームの中心にずっと収まり続けている。しかも映像がブレていない。
 「すごいな...まったく映像がブレていないぞ!」
 そう言って褒めると、彼は照れくさそうに笑った。
 「手ぶれ補正とかなんか、カメラの性能がいいんだよ!」
 その前に自分が撮影した動画をすでに見ているので、カメラの機能はまったく関係がないことは判っている。(彼の撮影したものと比較して、それほど自分の撮影したモノはお粗末だった)
 もちろん彼が映像関係の仕事に携わっていることも、巧く撮影ができる原因だとは思うが、その滑走技術も相当なモノである。
 自分の息子をこうして手放しで褒めると、失笑を買うかもしれない。だが、今シーズン最後のスノボは、子どもたちの成長を深く実感した日でもあった。




急な告知ですが・・・

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 先日、すでにお伝えしたが、NHK甲府局の番組に出演する。
 番組名は「まるごと山梨」で、放送は今夜6時10分から。今夜、出演する番組で、しかも山梨ローカル番組出演の告知をして、ちょっと遅いのでは・・・と思われるかもしれないが、ぎりぎりで収録したのだから仕方ない。一昨日、収録して今日の放送だから、中一日、約48時間の急ぎ編集である。
IMGP3002.JPG ご覧の写真はトレッキング出発前に、持って行く道具をあれこれ説明しているところである。
 山梨在住の方、あるいは山梨ローカル番組視聴可能な方で、これからトレッキングでも始めてみようかな、と思っている方は、是非ともご高覧ください。
 そしてついでに!
 我々が主催する今年のカヌーとトレッキング・ツアーの日程が決まったので、併せてお知らせします!
 詳細はここをクリック





別世界

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 先週末の連休、久しぶりに熱海へ行った。
 十分に分かっている、「熱海」という場所と自分が似合わないことは。が、この近辺はよく通過する。何年か前には初島に撮影に行き、その際に熱海から船に乗った。また熱海近くの湯河原には「幕山」というクライミング・ゲレンデがあり、そこにも時々登りに行く。が、熱海そのものを訪れるのはホントに久しぶりである。
IMG_3113.JPG 駅前に蒸気機関車のミニチュアが展示してあり、巨大な岩から蒸気が溢れ、足湯で観光客が和んでいることなどまったく知らなかった。またこの日の河口湖の朝は氷点下3度くらいだったが、駅前の花壇には色鮮やかな花が咲いていた。
IMG_3099.JPGIMG_3095.JPGIMG_3094.JPG 海岸にはパームツリーが街路樹として植えられ、夕方になると海を思わせるブルーの外灯がビーチを美しく照らし出していた。その景色は初夏を思わせ、ようやく梅が綻び始めた河口湖とは、まったくの別世界だったのである。
IMG_3150.JPG









春を見付けよう!

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 NHK甲府が制作、放送する「まるごと山梨」という夕方の番組があり、時々、その番組から出演依頼が来る。昨年もその番組で、「富士五湖で楽しむカヌーの魅力」というような内容の番組に出演したが、今回は「富士五湖の山々で春を見付ける」いうテーマで、お馴染み、我が裏山である足和田山のトレッキングを紹介することになった。収録、放送は来週になるが、とりあえずは下見と言うことで、実際にリポーターの女性と2時間半ほど足和田山を歩いた。
IMGP2970.JPG 3月10日に降った雪が、先週の土曜日にはまだたっぷりと登山道に残っていたが、すでにその雪もほとんどが融けて、いろいろな植物の芽がほころび始めている。すでに梅の花も咲き始め、今は寂しい山々も、来週になればもっと色づくことだろう。
 まさに「春を見付ける」取材になるに違いないのだ。
IMGP2980.JPG





ロシア語ではイヴァーシ

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IMGP2901.JPG この写真に写っているモノはなにか?
 塩に埋もれたイワシである。で、なにをしようとしているのか? 実は自家製アンチョビに挑戦しているのだ。
 我が家ではアンチョビをよく料理に使用する。特に昨年の春から肉料理を食べなくなり、野菜中心の食生活にシフトしてからは、アンチョビの消費量がぐっと増えた。だがこのアンチョビ、結構、高価である。そこで自家製で作ってみることにしたのだ。
 本来はカタクチイワシやシコイワシと言って、少し小振りなイワシを使用するが、手に入らなかったので、普通のマイワシを塩漬けにした。この状態で一ヶ月ほど放置する。普通の魚だったら一ヶ月も放置すると大変なことになるが、こうしておくとイワシから滲み出す水分に漬かるようになる。その水分は、いわゆる「ナンプラー(魚醤)」と呼ばれるモノで、これはこれでエスニック料理に使用できる。ナンプラーから取り出した本体はオリーブオイル漬けにして、さらに10日前後、寝かせて、いよいよアンチョビとして料理に使用できる。
 今回はイワシを10匹、約400グラム(骨、内臓を除く重量)を塩漬けにした。購入代金は1050円。荒塩とオリーブオイルの代金を含めても、材料費は約1500円ほどだ。もしも400グラムのアンチョビを正価で購入すれば、4000円から5000円ほどするだろう。上手く行けばかなりの節約である。おまけに副産物としてナンプラーも手に入る。が、上手く行かなければ、腹痛で病院代が掛かるかもしれない。
 結果はゴールデン・ウィーク前に報告する。
 乞うご期待!





ラスト・セッション

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 今シーズン最後のバックカントリー。ゴールデンウィーク前にもう一度、滑る可能性も残っているが、パウダーを満喫するのは今シーズンはこれが最後である。
DSCF6338.JPG 駒ヶ根に住む友人の案内で妻も含めて6人で登ったが、スタートは栂池のゴンドラ「イブ」の最終駅である「栂の森駅」。そこから「栂の森ゲレンデ」の脇の林道を歩き、天狗原を目指す。
DSCF6320.JPG ボクも今回、友人に教えてもらって初めて知ったのだが、きちんと登山計画書を提示しないと、ゴンドラの片道切符を売って貰えない。それに登山道の入り口にはこのような看板も掲示されており、バックカントリーと言えども、なんでもアリという訳ではない。最低限のルールを守ってこそ、こういう遊びも成り立つのである。
IMGP2861.JPG 林道を登りきると成城大学の山小屋があり、そこからいよいよ本格的な登りが始まる。スノーシューで一歩、足を踏み入れると腰まで嵌り込み、5メートル進むのにも苦労する。結局、シールを貼ったスキーヤーに先行してもらい、その後に続く。今回、思い知ったが、このような深雪をラッセルするのには、スノーシューより圧倒的に長いスキーが有利である。
DSCF6388.JPG
DSCF6377.JPG 登り初めて約2時間半、天狗原に到着。天気もいいし、そのまま白馬乗鞍の頂上を目指したかったが、時間的に少し厳しいと判断し、そこでランチを取って滑り降りることにした。
IMGP2894.JPG 実は昨日、3月13日から、このあたりはへリスキーのコースの一部となり、静かなバックカントリーを楽しむのは、この日が最後だったのである。
 バックカントリーのその他の写真はこちら












呆れるほど遊び好き

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 いやあ・・・積もった! 昨日の朝から降った雪は夜中まで降り続け、今朝起きてみたら、自宅の周辺は40センチ以上の積雪。しかも昨夜まではサラサラの粉雪だったのに、夜中に雨に変わったらしく、湿ってドカッと重い雪で埋め尽くされている。
 さっそく除雪に掛からなければならないのは判っているが、犬たちも外に出たくてウズウズしているので、ジョギングの代わりにスノーシューを履いて山に入って行った。
IMGP2785.JPG 登山道にもたっぷりと積もっているが、針葉樹の葉にもこびりつくように雪が張り付いている。今年は「雨氷」と言って、雨が木々に凍り付く現象も各地で見られたと言うが、これも暖冬の影響なのか。
IMGP2804.JPG 小一時間ほど山を歩き、家に戻ってきて除雪作業を始めたら、息子が家の前でスノボを始めた。我ながら呆れるほど遊び好きの親子である。
IMGP2822.JPG








降り続く雪

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 一昨日の日曜日、朝からミゾレ混じりの雪が降り、昨日は一旦止んで、一日中、曇り空だったが、今朝から再び雪が降り始め、ご覧のように、我が家のテラスの手すりには10センチ以上の積雪となっている。
IMG_2985.JPG 気温もずっと低く、今現在氷点下3度。今日は氷点下を上回ることはないだろう。
 予報では明日の明け方まで雪が降り続くと言っているので、明日は朝からたっぷり1時間以上、除雪作業に追われることだろう。
 さきほど出先から戻って来るとき、県外ナンバーの車が湖畔をのろのろと慎重に走っていたが、富士五湖では4月中旬までは雪が降ることがあるので、こちら方面に来るときにはチェーンやスタッドレスの準備を怠ることなく!





使える道具 その2

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 使える道具、第二弾はサーマレストの座布団である。
 オートキャンプなら寛げる椅子を持って行くだろうが、バックパックだと椅子まで持つ余裕はない。それでも一泊でも宿泊する予定がある時は、スリーピング・パッドを、椅子代わりに使えるキットを持って行き、テントの中での長い夜をそこに腰掛けて寛ぐが、日帰りの場合は椅子はなし。休憩の時にはザックの上に座る(中に壊れ物が入っていないことが条件だが)ようにする。で、今年、新たに購入したモノがこれ。
IMG_2908.JPG サーマレストの「Zシート」。重量僅か60グラムだが座り心地は抜群。冷たい雪や氷の上でも冷気を完璧に遮断して、長時間、座っていられる。尖った岩の上に置いて腰掛けても、問題なく快適な座り心地である。アコーディオン式に折り畳むと、このような形になり、バックパックに挟んで持ち歩き、必要に応じて取り出して使える。
IMG_2912.JPG 同社製で、スリーピング・パッド同様に空気を入れて含ませるタイプも売られているが、即座に使用可能という面で、ボク個人はこのタイプが気に入っている。もちろんアウトドア以外でも、スポーツ観戦などにも使える。アメリカからのメールオーダーにて14ドルで購入したが、日本でも2100円で売られている。
安くてもこんなシンプルで優れた道具、ちょっと手放せないのである。






使える道具

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 昨日、使えない道具について書いたが、古くても使える道具もいっぱいある。例えばパタゴニアの「スーパーガイド・パンツ」なんて、モデルチェンジしたモノより、初代の「スーパーガイド・パンツ」がもっとも機能的に優れている。同様に「パフボール・ベスト」も初代モデルがもっとも本来の機能性を発揮している。
IMG_2924.JPG で、ご覧のサングラス。購入したのは90年前後か。が、発売されたのはもっと前だ。84年公開の「ターミネーター」でシュワルツネガーが劇中で嵌めていたモノと同じサングラスだから。もちろんシュワちゃんに憧れて買ったのだが、理由はそれだけではない。3メートルの至近距離から、22口径のピストルでガーゴイルズのレンズを撃っても弾が貫通しなかった、というのは有名な話。ポリカーボネイトを使用したこのサングラスのレンズは、それだけ頑丈なのにとても軽量である。それと特筆すべきは、このサングラス、曇りにくいのである。(まったく曇らないとは言はない)ボクはとても汗かきである。夏は山を歩いていて地図を見るために立ち止まると、その地図に水たまりができる。それほど汗かきだ。当然、雪山ではすぐにサングラスが曇る。だが外すとたちまち雪目になってしまう。そういう時にこのガーゴイルズは活躍する。驚いたことに、未だにほとんどモデルチェンジしないで売られている。
IMG_2902.JPG
こういう道具こそが、厳しい自然環境の中で、我々の身を確実に護ってくれるのだ。






使えない道具

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 今年の冬はよく山へ入った。
 氷の壁を登るときもあれば雪山を歩くこともあり、例年のようにパウダースノーを滑走することもあった。
 このような気象条件の中で自然の中に入って行くと、自分が持っている道具の機能性がよく見えてくる。使い慣れた古い道具、新しく手に入れた道具、あらゆる道具を実際に使ってみて、その機能性を検証するのも、厳しい自然環境の中でのアウトドア・ライフの楽しさである。
 で、今回はもっとも使えない道具、もう2度と雪山では使いたくない道具を紹介しよう。明日か明後日には、もっとも使えた道具も紹介したいと考えているが、今回はワースト1である。
 まずは2枚の写真を見比べて欲しい。背景が雪なので些か判りづらいが、これは6本爪のアイゼンである。メーカーは一応、伏せておこう。(と言っても、ストラップを見れば一目瞭然であるが)
IMGP2761.JPG これはアイゼンに雪の塊やら落ち葉が付着してしまっている状態である。もちろんメーカーではオプションで「アンチ・スノーブレイド」と言って、アイゼンに雪が付着しないようなモノが売られているが、雪は絶対に付着すると想定した方がいいので、(特に春の残雪期は)オプションではなく標準装備にするべきである。
IMGP2762.JPG 何故か?
 もしも雪が付着したままで歩くと、まったく雪上での制動が効かなくなり、場合によっては滑落死亡事故の可能性も生まれる。このアイゼンを購入したのは10年以上も前だが、今でもこのメーカーでは標準装備していない。ボクはこのような商品は売るべきではないと思う。とくにこのような軽アイゼンは、雪山初心者が購入するケースが多いので、そのあたりの知識に乏しいのでなおさらである。しかもこのストラップの装着し辛いことには辟易とさせられる。寒い雪の中ですべての手袋を外し、それでもストラップの装着に苦労させられる。アウトドアの道具だから、使い慣れると、そのうちに手早く作業ができるかな? と思い続けて10年以上過ぎたが、毎回、このアイゼンを装着する度にストレスを感じた。もう2度と使いたくない道具である。
 今ではガチャガチャとワンタッチで装着でき、しかも「アンチスノーブレイド」が標準装備されている他のメーカーのアイゼンが売られているので、これからアイゼンを購入する人はそういうモノを購入して欲しい。
 






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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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