
このコースは起伏があまりなく、全般に亘ってブナなどの広葉樹林帯が続く美しいトレイルである。
だが今回の主な目的はその美しい樹林帯を歩くことではなく、ビバークテントを張り、そこでちょっとした宴会をするためである。


今回はメインディッシュは煮込みウドン。乾麺は水を大量に消費するため、冷凍のウドンを持って行った。こういうことが可能なのも、冬のアウトドアの特典だ。夏だと調理する前にヨレヨレに融けてしまう。やはり冬の気候を生かして、茹でておいたホウレンソウ、焼いた鮭、厚揚げなどをウドンのトッピングとして持ち込み、前菜にはサーモンの燻製と、クリームチーズを持って行った。

クリームチーズも別の友人に教わったレシピで、小さなキューブ状に切ったクリームチーズに、塩昆布を和えるだけである。こいつがなかなかワインに合うのだ。
酒はワインとウィスキーを持参した。
ウィスキーはお湯を沸かしてお湯割りで飲もうという魂胆。が、ワインはなんの芸もなくそのまま飲もうと思った。だがこの日の気温は5度。極寒ではないが、やはりじっとしていると寒い。煮炊きしているテント内は10度くらいまで上昇したが、それでも冷えたワインが美味しい温度ではない。で、結局はワインをボトルごと煮え立つ鍋の中に入れた。

すっかりと気持ちよくなり気が付いたら2時間が経過していた。
約10分ですべての機材を撤収し(これがバックパックの気軽さだ)、我々は帰途に付いた。
いやあこういう日曜日の過ごし方も楽しいもんだねえ...
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