年に数回、一緒に酒を飲みながらギターを爪弾く仲間がいる。
皆、料理が好きで、我が家に集まって自慢の料理を作り、持ち寄った酒を賞味し、ほろ酔い気分でギターを弾く。とても心和む時間である。
が、そんな時間をより引き立たせてくれるのが、昼間のアクティビティだ。なにかを一緒にした後の酒のほうが、より旨いに決まっている。
ということで、最近、通い詰めている三つ峠のアイスクライミング・ゲレンデへ。毎回、行く度に自分の持っているアウトドア道具をあれこれ試し、その機能性を確認するのも、この小さな山行の目的でもある。
前回、息子と来た時には小さめのビバークテントを持参したが、今回はいつも夏場に使用しているブラックダイアモンドの「メガライト」というシェルターを持参した。このシェルターはポール一本で設置でき、インナー・テントを取り付けると4人までが宿泊可能となる。インナーを除いた重量はわずか1キロほどで、バックパッキングの旅にとても重宝している。
今回は人数も増えたのでコッフェル(鍋)も二つ用意した。これまではMSR社の「ブラックライト」というコッフェルを使っていたが、ノンスティック加工が剥がれて駄目になった。で、最近、プリムスの「イータパワー」というコッフェルを手に入れ、今回はそいつを使ってみた。「イーターパワー」の特徴は鍋底にヒートエクスチェンジャーという機能が付いており、少ない燃料で速くお湯が沸く。
実は自宅で検証したところ、500ミリリットルのお湯が2分15秒で沸いた。通常のコッフェルだと2分45秒。単純に計算すれば1リットルあたり1分速くお湯が沸く。
アイスクライミングを楽しみ、暖かいシェルターの中で温かいランチをのんびりと食べ、自宅に戻って宴会が始まった。
友人が作ってきたマグロの醤油漬けを乾燥させたもの(ツナ・ジャーキーとも呼ぶべきか)をつまみに酒を飲み、互いにあれこれ自慢料理を作り始める。そして合間、合間にギターを弾いて歌う。外はすでに氷点下を下回っているが、なんとも暖かな時間である。
翌朝は当然、走る。
ちょうど朝陽が登る頃に併せて走り、湖の対岸で記念撮影。この日の朝はとても静かで、湖面に富士山が写っている。真横からの陽の光が長い影を作り、その影が黄金色の山肌をのんびりと移動する。真冬のジョギングの見慣れたスケッチである。
仕事や年齢が違っても、趣味を共有し、料理を共に味わい、小説や映画の話に熱中する。そんな欲張りな時間が、日々の暮らしの再充電にはなによりも効果があるのだ。
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皆、料理が好きで、我が家に集まって自慢の料理を作り、持ち寄った酒を賞味し、ほろ酔い気分でギターを弾く。とても心和む時間である。
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実は自宅で検証したところ、500ミリリットルのお湯が2分15秒で沸いた。通常のコッフェルだと2分45秒。単純に計算すれば1リットルあたり1分速くお湯が沸く。
アイスクライミングを楽しみ、暖かいシェルターの中で温かいランチをのんびりと食べ、自宅に戻って宴会が始まった。
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ちょうど朝陽が登る頃に併せて走り、湖の対岸で記念撮影。この日の朝はとても静かで、湖面に富士山が写っている。真横からの陽の光が長い影を作り、その影が黄金色の山肌をのんびりと移動する。真冬のジョギングの見慣れたスケッチである。
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