先日、神楽坂に住む知人と仕事の打ち合わせを兼ねて夕食を共にした。実は二十歳で上京した当時、新宿に暮らしていたことがある。新宿と神楽坂は目と鼻の先の距離だと思うが、ボクは一度もこの街を歩いたことがなかった。
夕食前に知人が街を案内してくれるというので、カメラを片手に少し歩いてみた。
神楽坂の名前は「お神楽」に由来するが、大正時代に花街として隆盛を誇っただけに、一歩、路地に入ると、石畳の歩道の脇には由緒ある古い料亭や古民家が立ち並び、ほんの少しだけど、イタリアのトスカーナー地方の中世の町を彷彿させる風情も漂わせている。日本の歴史ある街とヨーロッパの中世の街を重ね合わせるのも、些か妙な考えかもしれないが、神楽坂は純和風の佇まいの中に、欧風の雰囲気が巧く融けこんでいる街でもあるのだ。
夕食に五島列島の新鮮な魚と、焼酎と日本酒の美味しい店に連れて行ってもらったが、店内には静かなジャズが流れ、どの料理も丁寧で繊細な味わいであった。
河口湖の暮らしには満足しているが、このように洗練された歴史のある街並みは、都会だけが持つ大きな魅力のひとつである。
そんな都会の魅力に酔った夜でもあった。
夕食前に知人が街を案内してくれるというので、カメラを片手に少し歩いてみた。
神楽坂の名前は「お神楽」に由来するが、大正時代に花街として隆盛を誇っただけに、一歩、路地に入ると、石畳の歩道の脇には由緒ある古い料亭や古民家が立ち並び、ほんの少しだけど、イタリアのトスカーナー地方の中世の町を彷彿させる風情も漂わせている。日本の歴史ある街とヨーロッパの中世の街を重ね合わせるのも、些か妙な考えかもしれないが、神楽坂は純和風の佇まいの中に、欧風の雰囲気が巧く融けこんでいる街でもあるのだ。
夕食に五島列島の新鮮な魚と、焼酎と日本酒の美味しい店に連れて行ってもらったが、店内には静かなジャズが流れ、どの料理も丁寧で繊細な味わいであった。
河口湖の暮らしには満足しているが、このように洗練された歴史のある街並みは、都会だけが持つ大きな魅力のひとつである。
そんな都会の魅力に酔った夜でもあった。
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