モンスターカレンダー

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2009年8月アーカイブ

歳月がもたらす味わい

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 数日前にブラックベリーの実を収穫したことを、ここで紹介したが、その摘んだ実でジャムを作った。ブラックベリーの実は小さくて堅い種が多く、それらを漉すと果樹液はそれほど多く残らないが、それでも200㏄ほどの深紅のソースが出来上がった。ごらんのようにベイクド・チーズケーキにひと垂らしすると、チーズの濃厚な味わいに爽やかな酸味が加わり、絶妙なる味わい。この他にもヨーグルトに入れたり、バニラアイスクリームに垂らしたり、ここ数日、我が家の食卓を、その鮮やかな色と共に、豊かに演出してくれるのだ。そしてそれは、この実を育てた三年という歳月の重みが加わり、芳醇で馥郁、濃密なる時間を我々に与えてくれるのである。

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 さていよいよ政権交代。今後の4年間、民主党はどのような「歳月の重み」を我々に与えてくれるのか? しっかりと見極めたい。






奇祭「吉田の火祭り」

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IMG_8940.JPG 河口湖で暮らし始めて14年になるが、これまで一度も富士吉田で開催される「火祭り」に行ったことがなかった。

 この火祭りは、猛火の中で出産した祭神、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の故事に基づく祭りと言われ、富士山の山閉いの祭りでもある。
 まずは北口本宮冨士浅間神社から二騎の御輿が担ぎ出されるが、そのうちのひとつは「お山さん」と呼ばれる赤富士を模した御輿である。


 浅間神社を出発した御輿は「上宿」の交差点まで担がれ、その交差点で、「お山さん」は三度、地面に落とされる。これは富士山の噴火の地響きを再現する儀式で、ここで御輿はひと休みする。

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 その後、「金鳥居通り」を下って行き、「お旅処」で御輿が奉納され、その後、いよいよ大松明に点火される。

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 次々と大松明が点火され、「金鳥居通り」は巨大な炎に包まれ、その傍らではお経を唱える人々も居る。

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   この「火祭り」は静岡県島田の「帯祭り」、愛知県国府宮の「はだか祭り」と共に、日本三奇祭のひとつに数えられ、国内はもとより、海外からも多くの観光客が訪れる。
 今回、我々は通行止めの混雑などを予想して、自転車に乗ってこの祭り見物に行ったが、自転車でも僅かに20分ほどの距離で、こんなに近くでこのような珍しい祭りが開催されているのだから、もっと早くに足を運べば良かった...と些か反省もしているのである。

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 しかしボクがこのような祭りに足を運ばない理由もいくつかある。
 どこの祭りでも代わり映えしない露天の多さ、その祭事に便乗する様々なビジネス、それに地元中心の排他的な雰囲気などである。
 それぞれの祭りにまつわる故事など、その地に伝わる風習を感じ取るのには、このような祭りを見ることはとても意義あることだと思うのだが、先述のような事柄が、本来あるべき格式高い神事から乖離させている気もするのである。

 




コンパニオンな関係

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 昨年、庭の片隅に小さな畑を作り、そこにラディッシュ、ニンジン、ズッキーニを植えた。だがラディッシュ、ニンジンは栄養不足のせいかあまり育たず、ズッキーニも「うどんこ病」に冒され、豊かな収穫には至らなかった。
 今年は本を読んで勉強し、好物であるルッコラを植えることにした。その本に依れば、ルッコラとインゲン豆を一緒の畑に植えると、害虫が付きにくくなり、おまけに畑の土壌の改良にも繋がると言う。このように違う種類の植物を混植し、互助作用効果があるものを「コンパニオン・プランツ」と言う。
 さらに畑の風上と風下にローズマリーを植えると、これも害虫予防効果があると書いてあった。
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 と言うことで、ご覧の写真のように、小さな畑ながらあれこれ植わっている。
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 で、この写真は植えて4日目のインゲンの様子。豆を二つに割って、中から葉をもたげているところ。
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 こちらはルッコラが発芽したところだ。
 小さいながら、このような生命力を見せつけられると、収穫云々ではなく、植物を育てる楽しみが実感できるのである。





15分の早起きで得られるモノ

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 週に一度は山を走ることにしている。
 毎朝、5時45分に集合して、仲間と1時間ほど走っているが、週に一度くらいの割合で、我が家の裏山である「足和田山」に登っている。が、ここ一ヶ月ほどは対岸の御坂山塊のひとつである「毛無山」に登ることが多い。
 この「毛無山」は「十二ヶ岳」へと続く山で、標高1500メートル。スタート地点である「文化洞トンネル」が約900メートルなので、標高差600メートル近くを駆け上がることになる。行きは約45分ほどで登り、下りは25分で下りてくる。合計70分だが、ご覧のように富士山の眺望が素晴らしいので、ついつい頂上で長居してしまい、結局は1時間15分ほど掛かってしまう。
 だからこの「毛無山コース」の日は、5時45分ではなく、5時半にスタートすることになり、その分、起床も15分早くなる。だがこの景色に出会えることを考慮すれば、15分、早起きする価値は充分にあるのだ。
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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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