もしもあなたが都会の喧騒を離れ、自然の中でゆったりとした時間を過ごし、心もからだも癒したい…と思ったら、ここに来るといい。
ここは白馬連山、岩岳と栂池の間にあるホテル「シェラ・リゾート白馬」
その名が示すように、ホテルの裏側には信州の山々が望め、静かな佇まいを漂わせる。
ホテルの中に一歩足を踏み入れると、暖炉が我々を暖かく迎え入れ、薪と煙の薫りが、優しくからだに入ってくる。が、そのロビーは清潔で洗練されている。
ジュニア・スイート・ルームの部屋の中にも暖炉があり、希望をすればスタッフが火を入れてくれる。
部屋の窓からは美しい中庭が見え、テラスにはジャクージも設置されている。ホテル内には白馬落倉の源泉を引く、濁り湯の露天風呂もあり、からだを芯から温めてくれる。
山の中のホテルのダイニングとは思えないような、洗練された料理の数々。すべての料理に、付け合せとしてではなく、素材の美味しさを生かした地元、信州の野菜が添えられている。
魚料理に添えられた葱坊主とアスパラ。すべての素材が独立した美味しさを保ち、それでいて他の素材との完全なるハーモニーを奏でている。
厳選されたワインはからだと心を蕩けさせる。
美味しい料理を堪能させてくれる名シェフ、ピエール金澤氏。友人を褒めるのは照れるが、料理だけではなく、様々な分野での会話も楽しい才人である。
ピエール金澤氏は、いろいろなコンクールで賞を受賞している。
リゾートのホテルライフの真髄が、宿泊と料理の双璧を楽しむ、ということであれば、ここは文句なしにその真髄を堪能させてくれる。周辺には豊かな自然が拡がっているが、ここではアクティビティなしでも、十分に滞在が楽しめるホテルでもある。
タイトルにイーグルスの名曲を拝借させていただいたが、ドン・ヘンリーの甘く切ないハスキーボイスのような、しっとりとした時間が、そこには流れているのである。
コメントする