「庭に石を置く」と言ったら、2,3の友人は「日本庭園でも造るのか?」とか「鹿威しも造ってくれ」とか、冷笑気味に反応した。
確かに組み合わせる樹木によっては、和風庭園風に見えるかもしれないが、それは全体的なイメージの問題である。
その他の造作物、配置、周辺の樹木、それらによって石の雰囲気も違ってくる。
ボクの庭造りの基本コンセプトは、「好きな山の一部」である。
国内外を問わず、今までに自分が歩いて来た山々の印象を、自分の庭に反映させたいと思っている。作り込み過ぎず、季節によって少しずつ花が咲き、力強い石と生命を感じさせる草花のコントラスト。そんな庭を造りたいと思っている。
オフィスの庭からは「十二ヶ岳」の山嶺が見える。
季節によってその表情を変える山々と、自分の庭を眺めながら、日々の暮らしの中で、自分もその情景にとけ込んで行くことを夢想するのである。
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