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2009年2月11日アーカイブ

南海の島々15

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そしてこれが「ケーブ・ミュージアム」の入り口。かつて旧日本軍の弾薬庫として使用されていたことは判るし、展示品の中には様々な武器もあるのだが、洞窟内部の静寂や歴史の重みからは、ほど遠いイメージのエントランスである。これまでにもお伝えしたように、ロタ島には素晴らしい自然が残っているし、数々のアクティビティも楽しめる。それに随所で、近代の歴史を垣間見ることが可能だ。が、そのどれもが演出的にセンスがまったくない。このあたりはまだまだ改善の余地があると思われる。





南海の島々14

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「ケーブ・ミュージアム」に展示してある、かつての日本人の生活日用品の数々。古い陶磁器に混じって日本酒やビール瓶などもあり、時代を感じさせる展示品ばかりである。第二次世界大戦が終了するまで、北は中国の東北部、西はベトナムと中国国境沿い、南はこのロタ島より遙か南方の島々まで旧日本軍は駐留していた。 国家はいったいなにを夢見て、また兵士たちはこの南の島で、どんな望郷の思いに駆られていたのだろうか? まさに「強者どもが夢のあと」である。





南海の島々13

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ロタ島は16世紀から19世紀後半頃まではスペイン人によって植民地化され、その後、少しの間、ドイツの統治となり、20世紀初頭から第二次世界大戦が終了するまで、日本によって統治されていた。今ではサイパンやテニアンと共に「北マリアナ諸島」として米国自治連邦区(Commonwealth) となっているが、それも今年の5月31日で終了し、6月1日からはグアム島と同じようにアメリカ準州となる。今現在も通貨はUSドルであり、英語が公用語となっているが、食文化は日本色が強く残っており(日本人観光客が多いせいもあるが)、島内のあちらこちらに日本人統治時代の遺産も残されている。ご覧の写真は島西部に位置する「ケーブ・ミュージアム」の内部で、その名の示すとおり、自然の洞窟内部が博物館になっている。その奥行きは75メートルにも及び、かつては旧日本軍の弾薬庫として使用されていたと言う。





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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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