2008年10月アーカイブ
さらに「八雲神社」から「弥三郎岳」へと続く道には、ご覧のようなレスキュウ隊員たちの姿も。 昇仙峡の名所「仙が滝」から少し北上すると昇仙峡のロープウエイー乗り場になるが、その手前には「弥三郎岳」からの登山道が繋がっている。だがその登山道は旺文社の山地図「金峰山、甲武信」によると、波線上の登山道で、その道は危険であることを示している。つまりその道をよく知っている熟練者と一緒でなければ、その道を歩くことは出来ない、と言う意味である。我々もそのことを下調べしたので、そこからさらに北上して、「夫婦木神社」からの登山道を歩いた。が、その遭難者はロープウエイに乗って頂上まで上がり、その危険な登山道を徒歩で下りてきたらしい。確認はしていないが、聞くところによるとキノコを採取している途中で道に迷い、自分自身の携帯で遭難したことを通報したみたいだ。 このような遭難は、当然、遭難者自身の自己責任能力の問題であるが、安易にロープウエイで登れてしまう山の形態にも、そもそもの問題が潜んでいるのである。
曇天、小雨まじりでスタート直前までモチベーションが上がらなかったが、終わってみれば、ボクの記録は1時間36分(ネットタイム)と、ここ5年ほど変わらないタイムだ。が、妻は1時間42分で、自己ベストではなかったが、ここ数年でもっとも納得の行くレース展開が出来たと満足。 記録に関わらず、そのレース内容は自分自身がもっとも痛感する。 自分の弱さ、あるいは隠れた強さ、また練習の反省など、走っている間、様々な思いが去来する。で、タイムに関係なく、喜んだり、反省したりするのだ。 妻はここ3年ほど、ちょっとしたスランプに陥り、このところレース後には少し元気がなかった。昨年は会場には来たが、結局、走らなかった。そういう意味では昨日の「諏訪湖マラソン」、妻にとってはその天候と違って、光り輝くレースだったに違いない。 これからも今回の思いを忘れずに、走ることを楽しんで欲しい。
来年から本格的にスタートさせようと考えていた、我々が主催するカヌーツアー「ハングリーパドラー」。 今年、試しに2回開催したところ、とても好評で、実はなによりも驚いたことに、自分自身でとても楽しんでいる。 と言うことで、来年からカヌーツアーに限らず、山歩きやアウトドア・クッキングの講習会も開催することにした。 興味のある方は是非、右側の「ハングリーパドラー」のバナーをクリックして下さい。 さらに! 調子に乗って、パーソナル・トレーナーも新たに始めることにした。 これまで公私ともに20数人もの人たちを指導し、フルマラソン完走可能な体力になるように手伝いをしてきたが、我々の年代になってくると、そもそもの体力、体型、体質に衰えが出始める。 フルマラソンに限らず、そのようなアンチ・エイジングの助力にもなりたいと考えたのだ。 とまあ、このところ元気材料の少ない世の中になって来ているが、自分自身にも活力を与えるために、あれこれプランを練った。 興味のある方はこちらもどうぞ!
昨日、ボクの主催するカヌー・ツアー「ハングリーパドラー」の2回目のツアーが開催された。 秋晴れの好天に恵まれ、とても気持ちのいいツアーとなった。 毎回、改めて強く再認識させられるが、アウトドアのイベントは気象条件に大きく左右される。写真を見ても色が違うし、みんなの表情も違う。
http://www.flickr.com/photos/27429431@N06/sets/72157608198741811/
もちろん悪天候の中でもそれなりに工夫するのも、アウトドアライフの醍醐味とも言えるかもしれないが、好天に恵まれればやはり嬉しいモノである。 来年からこのツアーは本格始動するが、一日でも多く、昨日みたいな好天に恵まれることを今から祈りたい。
河口湖に暮らしていて良かった! と感じることがいくつもあるが、取材の為の撮影場所に恵まれていることもその内のひとつだ。 これはつい最近、公開されたパナソニックの携帯電話のWebサイト用の撮影風景だが、ここもボクのお気に入りのロケーション現場のひとつ。 今までにもすでに何十回と撮影に来ており、皆さん、とても喜んでくれる。 こういう「絵になる」撮影現場が、自宅から車で30分以内のところに点在しているので、一日の取材でかなりバリエーションのある撮影が可能だ。 もちろん無料で撮影可能なので、その点も撮影スタッフの喜びの要因でもあるだろう。 さて仕上がりの方は、下記サイトでご高覧あれ。
この写真を見て、「これはどこそこのナントカというお菓子だ!」と判る人は、相当の甘党に違いない。ボクにはまったく判らない。が、甘党の妻はすぐに判ったらしい。妻に言わせると、この「銀座ウエスト」(銀座、というのが、きっとブランド心をくすぐるのだろう)のリーフパイはとても有名だとか。で、なぜこのお菓子をここで紹介しているのか? 実はこのリーフパイの葉脈の部分は、高校一年生の我が次男が刻んだのだ。 次男は今春から桃の産地で有名な御坂町の「園芸高校」に通っているが、その高校の「インターシップ」というプログラムで一週間の職業体験をしたのだ。その職場が「銀座ウエスト」の工場だった。高級イメージの銀座のお菓子が、我が隣町の御坂町で作られていたとはちょっとした驚きだが、それよりもなにも、我が息子がこのような体験をしなければ、ボクは一生、このお菓子の存在を知らなかっただろう。
10月7日付けのこのブログのタイトルで「日本のヴェルザスカ?」などと書いたが、昇仙峡は昇仙峡以外のなにものでもなく、ヴェルザスカを含め、グランドキャニオンとも違うし、ヨセミテともまた違っている。 ある部分ではどこよりも繊細で女性的な優しさを持った美しさがあるし、またある部分では日本のその他の観光地と同様に手垢にまみれ、商業的に俗化された部分が目立つ。それは富士山においても同じことが言えるだろう。 だが、日本の自然は世界に誇れる素晴らしさに溢れている。四季折々の気候風土がその自然に深い影響を与え、どの季節においても我々の目を楽しませ、心を豊かにしてくれる。 すべての名勝地、観光地で暮らす人々はそのことを十分に自覚、認識し、地元の自然の美しさに敬意を持って接するべきだと思う。 そうすれば日本の自然はもっと素晴らしくなるだろう。
峡谷と言えば、すぐに頭に浮かぶのがアメリカのグランド・キャニオン。 24歳の時、初めてそこを訪れた時には、まったく別の惑星に来てしまった・・・と思えるほど驚愕のスケールだったが、あのスケールとパノラマは他のどこにも存在しない。 スイスには「スイスのグランド・キャニオン」と呼ばれるライン峡谷があるが、その呼称はライン峡谷にもグランドキャニオンにも失礼な呼称で、双方はまったく違う自然形態である。だからボクは「日本のナントカ」といった類の呼称が嫌いで、その地ならではの美しさと個性を大切にして欲しいと思う。 昇仙峡は他のどの場所の引用も必要なく、独自の美しい自然美を誇っているのだ。 と言うことで、ここは「日本のヴェルザスカ」でもなんでもないのだ。
昇仙峡を代表する主峰「覚円峰」。 ヴェルザスカの谷は、渓流沿いには大岩がゴロゴロと転がっているが、谷の両側は緑の傾斜が続き、その傾斜に15世紀頃に建造された家々が立ち並ぶ。が、ここ昇仙峡は、この「覚円峰」のような岩峰が大小、30近くも立ち並び、その景観はかなりダイナミックである。ただ残念なのは、遊歩道の距離が短く、これらの景観を望むことのできる狭い道のほとんどに車が走っている、と言うことだ。土日、祭日は歩行者専用道(5月1日から11月30日まで)となるらしいが、平日は一方通行で車が走っている。 遊歩道沿いに車道がきちんと走っているので、許可車以外、完璧に通行禁止にしてもいいように思えるのだが・・・
今年の6月にスイスに行き、その様子を現地からこのブログでも紹介した。「ヴェルザスカの谷を行く」というタイトルで、4回に亘ってスイス、ティチーノ州の「ヴェルザスカ渓谷」を紹介したが、この写真の風景は、なんとなくヴェルザスカ渓谷に似た雰囲気がある。 実はここは山梨県の昇仙峡だが、恥ずかしい話ながら、14年間も山梨に住んでいながら、先日、初めてこの地を訪れた。 よく「日本のナントカ」とか「東洋のナントカ」とか、世界的に有名な観光地になぞらえて、各地の景勝地を表現するが、ボクに言わせればとてもナンセンスな表現で、その地はその地でしかあり得ない良さも悪さも持っている。 これから数回に亘り、山梨県を代表する観光地でもある「昇仙峡」をリポートする。
MT42BlogBetaInner
1958 年大阪生まれ。
20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。
最近のコメント