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2008年10月アーカイブ

危険な山2

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昇仙峡は甲府市内から30分足らずで行ける立地にあり、ロープウエイを使えば羅漢寺山から甲府市内をこのように見下ろすことが可能だ。 しかし山であることに変わりはない。 ほんの少しの油断で大きな危険にも直面する。 山の危険指数は、標高や天候、それに遠近で測れるモノではない。 その山と自分自身がどのように向き合うか? それがもっとも重要なのだ。





危険な山

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昇仙峡のロープウエイの到着駅から僅か15分足らずで「弥三郎岳」の頂上に立てるが、その道はご覧のようにチェーンを伝って歩かなければならず、しかも頂上の周囲には滑落防止の柵等は皆無である。 つまり足を滑らせたり、バランスを崩せば死に至る危険性もあるのだ。 我々がこの頂上から下りるとき、普通のスリップオンの革靴を履いた男性や、ローヒールを履いた女性などが頂上まで登って来たが、かなり怖がっていた。 おそらく昇仙峡からロープウエイを使い、ちょっとした散歩の気分でここまで来たのだろうが、そのような装備では、どのような事故が起こっても不思議な状況ではない。





昇仙峡遭難騒動その2

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さらに「八雲神社」から「弥三郎岳」へと続く道には、ご覧のようなレスキュウ隊員たちの姿も。 昇仙峡の名所「仙が滝」から少し北上すると昇仙峡のロープウエイー乗り場になるが、その手前には「弥三郎岳」からの登山道が繋がっている。だがその登山道は旺文社の山地図「金峰山、甲武信」によると、波線上の登山道で、その道は危険であることを示している。つまりその道をよく知っている熟練者と一緒でなければ、その道を歩くことは出来ない、と言う意味である。我々もそのことを下調べしたので、そこからさらに北上して、「夫婦木神社」からの登山道を歩いた。が、その遭難者はロープウエイに乗って頂上まで上がり、その危険な登山道を徒歩で下りてきたらしい。確認はしていないが、聞くところによるとキノコを採取している途中で道に迷い、自分自身の携帯で遭難したことを通報したみたいだ。 このような遭難は、当然、遭難者自身の自己責任能力の問題であるが、安易にロープウエイで登れてしまう山の形態にも、そもそもの問題が潜んでいるのである。





昇仙峡遭難騒動

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昇仙峡、羅漢寺山にはロープウエイで登ることが可能だ。だが我々は犬を連れている。「犬を連れてロープウエイに乗ることは可能か?」と電話で問い合わせたら、小型犬を抱いて乗車すれば可能だ、との回答。我が犬はすでに「小型犬」と言える大きさではないので、ロープウエイを諦めて「夫婦木神社」から登山道を登ることにした。 登り始めて間もなく、その登山道を消防車がサイレンを鳴らして走っていく。「うん? 何事?」と思っていたら、次はヘリコプターの爆音が。 ロープウエイの終点である「八雲神社」まで辿り着くと、そこもなんだか騒然としている。 どうやら誰かが山道で遭難したようだ。





昇仙峡再び

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先日、妻の誕生日に再び昇仙峡に行った。が、今回は昇仙峡の名所「覚円峰」の上部、羅漢寺山に登った。 この羅漢寺山の最高峰は「弥三郎岳」で、上部はツルツルの花崗岩の塊である。 この山の頂上近くまではロープウエイで登れるが、それがある「事件」を引き起こし、我々はその「事件」を目の当たりにした。 今回は、前回とはまた違った角度で、昇仙峡をリポートしたいと思う。





諏訪湖マラソン 妻、復活?

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曇天、小雨まじりでスタート直前までモチベーションが上がらなかったが、終わってみれば、ボクの記録は1時間36分(ネットタイム)と、ここ5年ほど変わらないタイムだ。が、妻は1時間42分で、自己ベストではなかったが、ここ数年でもっとも納得の行くレース展開が出来たと満足。 記録に関わらず、そのレース内容は自分自身がもっとも痛感する。 自分の弱さ、あるいは隠れた強さ、また練習の反省など、走っている間、様々な思いが去来する。で、タイムに関係なく、喜んだり、反省したりするのだ。 妻はここ3年ほど、ちょっとしたスランプに陥り、このところレース後には少し元気がなかった。昨年は会場には来たが、結局、走らなかった。そういう意味では昨日の「諏訪湖マラソン」、妻にとってはその天候と違って、光り輝くレースだったに違いない。 これからも今回の思いを忘れずに、走ることを楽しんで欲しい。





諏訪湖マラソン

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昨日、長野県で開催された「諏訪湖ハーフマラソン」に出場した。 11月末に毎年出場している「河口湖マラソン」があるので、その一ヶ月前の調整の為、ここ数年はハーフマラソンを走ることにしている。 聞くところによると、諏訪湖の湖水、及び、その周辺の環境を良くしようとこの大会は生まれ、今年で20周年を迎えたという。 一昨年も、昨年もとても暖かい晴天だったが、今年はスタート前は小雨が降り、写真を見てもとても寒そう。 スタート直前まで、モチベーションが上がらなかったのだ。





調子に乗って・・・

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来年から本格的にスタートさせようと考えていた、我々が主催するカヌーツアー「ハングリーパドラー」。 今年、試しに2回開催したところ、とても好評で、実はなによりも驚いたことに、自分自身でとても楽しんでいる。 と言うことで、来年からカヌーツアーに限らず、山歩きやアウトドア・クッキングの講習会も開催することにした。 興味のある方は是非、右側の「ハングリーパドラー」のバナーをクリックして下さい。 さらに! 調子に乗って、パーソナル・トレーナーも新たに始めることにした。 これまで公私ともに20数人もの人たちを指導し、フルマラソン完走可能な体力になるように手伝いをしてきたが、我々の年代になってくると、そもそもの体力、体型、体質に衰えが出始める。 フルマラソンに限らず、そのようなアンチ・エイジングの助力にもなりたいと考えたのだ。 とまあ、このところ元気材料の少ない世の中になって来ているが、自分自身にも活力を与えるために、あれこれプランを練った。 興味のある方はこちらもどうぞ!





カヌー・ツアー報告

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昨日、ボクの主催するカヌー・ツアー「ハングリーパドラー」の2回目のツアーが開催された。 秋晴れの好天に恵まれ、とても気持ちのいいツアーとなった。 毎回、改めて強く再認識させられるが、アウトドアのイベントは気象条件に大きく左右される。写真を見ても色が違うし、みんなの表情も違う。

http://www.flickr.com/photos/27429431@N06/sets/72157608198741811/

もちろん悪天候の中でもそれなりに工夫するのも、アウトドアライフの醍醐味とも言えるかもしれないが、好天に恵まれればやはり嬉しいモノである。 来年からこのツアーは本格始動するが、一日でも多く、昨日みたいな好天に恵まれることを今から祈りたい。





Webサイト出演告知

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河口湖に暮らしていて良かった! と感じることがいくつもあるが、取材の為の撮影場所に恵まれていることもその内のひとつだ。 これはつい最近、公開されたパナソニックの携帯電話のWebサイト用の撮影風景だが、ここもボクのお気に入りのロケーション現場のひとつ。 今までにもすでに何十回と撮影に来ており、皆さん、とても喜んでくれる。 こういう「絵になる」撮影現場が、自宅から車で30分以内のところに点在しているので、一日の取材でかなりバリエーションのある撮影が可能だ。 もちろん無料で撮影可能なので、その点も撮影スタッフの喜びの要因でもあるだろう。 さて仕上がりの方は、下記サイトでご高覧あれ。

http://panasonic.jp/mobile/docomo/p706ie/special/





「リーフパイ」って知ってますか?

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この写真を見て、「これはどこそこのナントカというお菓子だ!」と判る人は、相当の甘党に違いない。ボクにはまったく判らない。が、甘党の妻はすぐに判ったらしい。妻に言わせると、この「銀座ウエスト」(銀座、というのが、きっとブランド心をくすぐるのだろう)のリーフパイはとても有名だとか。で、なぜこのお菓子をここで紹介しているのか? 実はこのリーフパイの葉脈の部分は、高校一年生の我が次男が刻んだのだ。 次男は今春から桃の産地で有名な御坂町の「園芸高校」に通っているが、その高校の「インターシップ」というプログラムで一週間の職業体験をしたのだ。その職場が「銀座ウエスト」の工場だった。高級イメージの銀座のお菓子が、我が隣町の御坂町で作られていたとはちょっとした驚きだが、それよりもなにも、我が息子がこのような体験をしなければ、ボクは一生、このお菓子の存在を知らなかっただろう。





On golden lake

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この季節になると、泣きたくなるような美しい夕陽に出会える。犬を飼い始めて、夕方、近くの湖畔の公園を散歩することが日課となったが、毎夕、湖は違った表情を魅せてくれる。 誰が言った言葉か忘れたが、このような景色を見るといつも想い出す言葉がある。 「もし君が不思議な景色を見て、それに心を奪われることがあれば、それはボクからのメッセージだと思って欲しい・・・」 今年はボクの人生に深い影響を与えてくれた人が、3人も他界してしまった。とても寂しいことだけど、生きている自分がこんなにも美しく、それでいて感傷的になる情景に出合うとき、彼、彼女たちの存在を深く感じ、感謝の気持ちに包まれるのだ。





昇仙峡観照

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10月7日付けのこのブログのタイトルで「日本のヴェルザスカ?」などと書いたが、昇仙峡は昇仙峡以外のなにものでもなく、ヴェルザスカを含め、グランドキャニオンとも違うし、ヨセミテともまた違っている。 ある部分ではどこよりも繊細で女性的な優しさを持った美しさがあるし、またある部分では日本のその他の観光地と同様に手垢にまみれ、商業的に俗化された部分が目立つ。それは富士山においても同じことが言えるだろう。 だが、日本の自然は世界に誇れる素晴らしさに溢れている。四季折々の気候風土がその自然に深い影響を与え、どの季節においても我々の目を楽しませ、心を豊かにしてくれる。 すべての名勝地、観光地で暮らす人々はそのことを十分に自覚、認識し、地元の自然の美しさに敬意を持って接するべきだと思う。 そうすれば日本の自然はもっと素晴らしくなるだろう。





日本の観光地その2

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余計な看板の後にはトンネルの岩の隙間に埋め込まれた一円玉。 この「一円玉埋め込み儀式」は、この場所だけではなく、いろいろな岩の隙間に見られた。 まあこれも日本らしいと言えるかもしれないが、いったいどういう意味があるのだろうか?





日本の観光地

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さてそんな独自の美しさを誇る昇仙峡だが、日本のその他の観光地と同様に、このような看板が掲げられている。 実在する美しい滝の前で、このような写真入りの看板が必要なのか? 環境省はその水の美しさを認定はするが、その美しい自然を台無しにするこのような看板には無関心なのか? この点が日本の観光地の由々しき問題点だと思う。





日本のヴェルザスカ?その5

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峡谷と言えば、すぐに頭に浮かぶのがアメリカのグランド・キャニオン。 24歳の時、初めてそこを訪れた時には、まったく別の惑星に来てしまった・・・と思えるほど驚愕のスケールだったが、あのスケールとパノラマは他のどこにも存在しない。 スイスには「スイスのグランド・キャニオン」と呼ばれるライン峡谷があるが、その呼称はライン峡谷にもグランドキャニオンにも失礼な呼称で、双方はまったく違う自然形態である。だからボクは「日本のナントカ」といった類の呼称が嫌いで、その地ならではの美しさと個性を大切にして欲しいと思う。 昇仙峡は他のどの場所の引用も必要なく、独自の美しい自然美を誇っているのだ。 と言うことで、ここは「日本のヴェルザスカ」でもなんでもないのだ。





日本のヴェルザスカ?その4

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遊歩道の終点あたりにある、やはり昇仙峡を代表する名所、「仙娥滝」。地殻の変動によって創られた、落差30㍍の滝である。 落差のスケール云々以前に、とても容姿の美しい滝で、紅葉シーズンにはきっと素晴らしい情景を創り上げることだろう。娥滝仙娥滝仙娥滝





日本のヴェルザスカ?その3

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遊歩道を歩いていると「石門」と呼ばれる奇岩に遭遇。 この二つの岩の間には、驚いたことに僅かに隙間がある。 大自然の鼓動が創造する不思議である。





日本のヴェルザスカ?その2

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昇仙峡を代表する主峰「覚円峰」。 ヴェルザスカの谷は、渓流沿いには大岩がゴロゴロと転がっているが、谷の両側は緑の傾斜が続き、その傾斜に15世紀頃に建造された家々が立ち並ぶ。が、ここ昇仙峡は、この「覚円峰」のような岩峰が大小、30近くも立ち並び、その景観はかなりダイナミックである。ただ残念なのは、遊歩道の距離が短く、これらの景観を望むことのできる狭い道のほとんどに車が走っている、と言うことだ。土日、祭日は歩行者専用道(5月1日から11月30日まで)となるらしいが、平日は一方通行で車が走っている。 遊歩道沿いに車道がきちんと走っているので、許可車以外、完璧に通行禁止にしてもいいように思えるのだが・・・





日本のヴェルザスカ?

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今年の6月にスイスに行き、その様子を現地からこのブログでも紹介した。「ヴェルザスカの谷を行く」というタイトルで、4回に亘ってスイス、ティチーノ州の「ヴェルザスカ渓谷」を紹介したが、この写真の風景は、なんとなくヴェルザスカ渓谷に似た雰囲気がある。 実はここは山梨県の昇仙峡だが、恥ずかしい話ながら、14年間も山梨に住んでいながら、先日、初めてこの地を訪れた。 よく「日本のナントカ」とか「東洋のナントカ」とか、世界的に有名な観光地になぞらえて、各地の景勝地を表現するが、ボクに言わせればとてもナンセンスな表現で、その地はその地でしかあり得ない良さも悪さも持っている。 これから数回に亘り、山梨県を代表する観光地でもある「昇仙峡」をリポートする。





嬉しい出来事

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Marika

昨日、長野県の斑尾スキー場でトレイルランのレースが開催された。で、なんと! 15㌔のクラスで親しい友人が優勝したのだ! 彼女は毎朝、一緒にジョギングをしている仲間で、ボクはいろいろと走り方のアドバイスもしている。だからコーチとして自認しているので、言ってみれば教え子が優勝したようなモノだ。 しかも! このレースのプロデューサーは石川弘樹氏で、彼とも学生時代からの長い付き合いである。 ご覧の写真のように、優勝賞品を石川氏自身から受け取り大満悦で表彰台に立っているが、ボクも彼ら以上に嬉しい出来事だったのだ。





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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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