今から約150年ほど前、サンモリッツ初のホテル「クルム・ホテル」のオーナーが、避暑にやってきたイギリス人とある“賭け”をした。その“賭け”とは、「避暑だけではなく、冬もこの地は楽しめる! もし退屈だったら、ホテルの宿泊代をすべて無料にするから、一度、冬にも来てくれ」
イギリス人はその“賭け”に乗って、12月にこの地を訪れ、なんと翌年の4月まで、この地に滞在して様々なウィンター・スポーツを楽しんだ。そしてその結果、サンモリッツは世界的に有名なリゾートとして大きく発展したのだった。
ご覧の写真は観光ポスターの前で記念撮影をしたところだが、ポスターにはこの地に生息する「アイベックス」(山羊の一種)が写っている。
近年、開発によって、その数が激減していると言われているが、「クルム・ホテル」のオーナーがその“賭け”に負けていたら、アイベックスたちはこの地で、今でも悠々と暮らしていたかもしれない。
2007年2月22日アーカイブ
今では世界的なウィンターリゾートとして有名なサンモリッツだが、約150年前までは山間の寒村だった。が、1856年、サンモリッツに最初のホテル(クルム・ホテル)が開業すると、ウィンタースポーツの地として徐々に発展していき、スイス全土のスノーリゾートとしての先駆けとなった。
この地の名前の由来は、かつてこの地にやってきたローマ兵が殉死し、その兵を聖人として崇めたところから来ている。
ご覧の写真はサンモリッツ駅の時計塔で、壁にはその聖人「セント・モウリッツォ」が描かれている。
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木村東吉
1958 年大阪生まれ。
20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。
1958 年大阪生まれ。
20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。
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