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御坂山塊縦走記 2

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 一泊二日で「御坂山塊縦走」ということで、御坂トンネル上部の登山道に取り付いたのが午後1時過ぎ。普段、空身(「カラミ」バッグなどを背負わないで登ること)だと、山地図に記してある所要時間の約半分の時間で登っているが、今回は冬用の装備を背負い、その重量が12キロくらいになっているので、所要時間は地図の表記通り。「御坂峠」の頂上に着いたのは約90分後の午後3時前。
 すでに冬の太陽は山の端に掛かり始めている。
 そこから御坂山塊の主峰である「黒岳」を目指す。
 「黒岳」は標高1792メートル。河口湖湖畔は800メートルを少し超える高さだから、約1000メートルの標高差である。残雪は予想以上に残り、途中から軽アイゼンを装着。が、「黒岳」を下る頃には西日が当たって雪も融けており、そのアイゼンも外した。
 「新道峠」を越える5時過ぎには完全に陽が沈み、左手には富士吉田市や富士河口湖町の街灯が点り始め、右手にも甲府市街の街灯が輝き始める。ヘッドランプを灯し、今夜のビバーク地である「大石峠」を目指す。これが夏なら日照は長いが、この時期の日没は早い。だがその代わり、雪道の足跡が「闇夜の道」を示してくれる。目指す「大石峠」は地図を見る限り、あと90分は歩かなくてはならない。
 メンバーの口数が少なくなって来た。

 コースは以下URLを参照。
http://www.fujigoko.tv/trekking/misaka.html

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    木村東吉
    1958 年大阪生まれ。
    20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
    現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
    また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。

    詳しいプロフィールはこちら

    木村東吉公式サイト「グレートアウトドア」

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