先日、NHKの教育テレビの番組で、小学生に「野宿の仕方を教える」という撮影を行った。
オンエアは来春になるらしいが、撮影が行われたのは晩秋の河口湖周辺で、秋の晴天に恵まれて順調に撮影を終えた。
いつものことだが、実際の撮影は天候にさえ恵まれれば、あっと言う間に終わってしまうが、その打ち合わせにはかなりの時間を要する。
今回も子どもにアウトドア・ライフを教えるということで、子どもたちの理解力、体力、知力、それに揃える機材等、打ち合わせのために多くの時間を費やした。
その打ち合わせの過程で、ボクも新たに気が付いたことが、あまりにも「子ども用のアウトドア機材」が少ないという事実である。
まずはザックがない。
通常、一泊二日でどこかで野宿する場合、最低でも50リッターくらいの容量のザックが必要だが、その容量を備え、しかも子どもが担ぎやすいサイズ(専門的な用語で“トルソ”という)の国産のザックがないのだ。
寝袋は選択肢は少ないものの、なんとかなるが、その寝袋を包み込む「シュラフカバー」は皆無。
火気関係やテント関係などの共同装備は、どっちみち子どもには扱いきれないので、子ども専用の機材は必要ないのだが、ザックや寝袋といった個人装備は、からだにフィットしないととても扱い辛いので、こういう機材は充実して欲しい。
それが次世代のアウトドア・ブームを支えて行く結果に繋がると思われるので、関連メーカーの努力を期待したいものである。
2005年11月24日アーカイブ
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木村東吉
1958 年大阪生まれ。
20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。
1958 年大阪生まれ。
20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。
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