ようやくお盆休みも終わり、いつものように河口湖にも静けさが戻って来た・・・と言いたいところだが、富士山を目指す登山者で、未だに道路や商業施設が混雑している。
8月26日に富士吉田市内で日本三奇祭のひとつである「吉田の火祭り」があるが、それは富士山の「お山じまい」の祭りでもある。
その日が来るまで、富士山は多くの登山者で賑わうことになる。
で、ほとんどの登山者は五合目まで車で上がり、そこから富士の頂上を目指すのだが、富士の頂に立つことだけが、富士山を「楽しむ」唯一の方法ではない。
ご覧の写真は、五合目あたりにある遊歩道「御中道自然探勝路」から富士の頂を見たところ。建造物や人ごみの一切ない、美しい富士の景観が拡がっている。反対側、つまりボクの視線の下には、遠くは南アルプス、眼下には広大な樹海の中に富士五湖の姿が。
人々が頂を目指して混雑した登山道を歩いているときに、こんなにも静かで雄大な景色を独り占めできるのである。
この他にも「奥庭」からも美しい富士山を眺めることができるが、ちょっと視点を変えるだけで、深田久弥が言うところの「偉大なる通俗」から逃れることができるのである。
人込みを避けて 2
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木村東吉
1958 年大阪生まれ。
20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。
1958 年大阪生まれ。
20代は雑誌「ポパイ」の顔としてファッションモデルとして活躍したが、その後、30 代に入りアウトドア関連の著作を多数執筆。
現在は河口湖に拠点を置き、執筆、取材、キャンプ教室の指導、講演など、幅広く活動している。
また各企業の広告などにも数多く出演しており、そのアドバイザーも務めている。